川内優輝がペースメーカー、大会初の男子選手の先導でスタート 好記録期待の大阪国際女子マラソン

[ 2021年1月31日 12:10 ]

大阪国際女子マラソン ( 2021年1月31日    大阪市・長居公園内スタート、ヤンマースタジアム長居 42・195キロ )

<大阪国際女子マラソン>ペースメーカーとして前田穂南(左)、一山麻緒(右)の前を走る川内優輝(撮影・北條 貴史)
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 大阪国際女子マラソンが31日、大阪市・長居公園内発、ヤンマースタジアム長居ゴールの周回コース(公園内1周2・8キロを約15周、42・195キロ)でスタートした。東京五輪女子マラソン代表の一山麻緒(23=ワコール)、前田穂南(24=天満屋)らが出場。大会史上初めて、川内優輝(33=あいおいニッセイ同和損保)ら男子選手がペースメーカーを務めている。

 今年のレースは、新型コロナウイルスの感染リスクを減らすため、従来の市街地を巡るコースから、大会史上初めて周回コースに変更された。大会側は、昨秋に距離計測をして国際陸連の承認を得ており、記録は公認される。

 この周回コースへの変更を、野口みずきが保持する2時間19分12秒の日本記録更新へプラスにとらえている。自衛隊立川駐屯地の周回コース(1周約2・6キロ)で行われた昨年10月の箱根駅伝の予選会では、三浦龍司(順大)がハーフマラソンのU20日本新記録をマークするなど好記録が続出。レース前、川内は「箱根の予選会もすごかったですからね。1周するだけでコースの注意点も分かる。戦略やレースに集中する点ではやりやすい。景色はおもしろくないけど、記録は狙いやすくなったと思う」と話している。

 川内ら第1グループのペース設定は1キロ3分18秒で、野口が日本記録をマークしたペースに近い。野口の日本記録、日本歴代2位の渋井陽子、同3位の高橋尚子の記録すべてが、男子選手がペースメーカーを務めたベルリンマラソンで誕生。今回のレースも好記録が期待されている。

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2021年1月31日のニュース