大会新Vの一山、悔しさバネに東京五輪へ「開催されると信じて最高の準備を」

[ 2021年1月31日 15:58 ]

大阪国際女子マラソン ( 2021年1月31日    大阪市・長居公園周回~ヤンマースタジアム長居 42・195キロ )

<大阪国際女子マラソン>2時間21分11秒の大会新記録で優勝を飾った一山麻緒(撮影・北條 貴史)
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 大阪国際女子マラソンが31日、大阪市・長居公園内スタートし、ヤンマースタジアム長居でフィニッシュする周回コース(42・195キロ、1周2・8キロを約15周)で行われ、東京五輪女子マラソン代表の一山麻緒(23=ワコール)が大会新記録の2時間21分11秒で初優勝した。同代表の前田穂南(24=天満屋)は自己記録の2時間23分30秒で2位だった。

 一山は野口みずきさんが持つ2時間19分12秒の日本記録に届かず、18年ぶりの大会記録更新にも「うれしい、と思ってゴールはできなかったですね。ただただ自分の力がなかったのが正直な気持ちです」と反省が口をついた。昨年末に体調を崩したこともあり、ワコールの永山忠幸監督(61)は「想定外の出来事で練習メニューを修正せざるを得なかった」と振り返ったが、「短期間で準備をしてここまで走ってくれたので良く頑張ったなと思っています」と労った。

 一山は自身初の周回コースでのフルマラソンにも「1周1周今はこのペースなんだなって把握しながら走れたので良かった」と影響はなかった様子。川内優輝(あいおいニッセイ同和損保)ら男子選手のペースメークで中盤まで日本記録ペースを体感し「やっぱりキツいなっていうのは思いました」と苦笑いしつつ、「今はこのくらいでしか走れないと分かったのでもっと強くなれるように頑張っていきたい」と悔しさをバネにさらなる飛躍を誓った。

 次のフルマラソンは東京五輪本番を予定している。「開催されると信じて、最高の走りができるように最高の準備をしていきたい」と力を込めた。

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