ペースメーカーの川内優輝、五輪代表に刺激「私もまだまだ頑張らないと」

[ 2021年1月31日 18:13 ]

大阪国際女子マラソン ( 2021年1月31日    大阪市・長居公園周回~ヤンマースタジアム長居 42・195キロ )

<大阪国際女子マラソン>何か話しながら一山麻緒の前を走る川内優輝(左)(撮影・北條 貴史)
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 大阪国際女子マラソンが31日、大阪市・長居公園内スタートし、ヤンマースタジアム長居でフィニッシュする周回コース(42・195キロ、1周2・8キロを約15周)で行われ、東京五輪女子マラソン代表の一山麻緒(23=ワコール)が大会新記録の2時間21分11秒で初優勝した。

 新型コロナウイルス対策のため周回コースに変更して行われ、大会史上初めて川内優輝(あいおいニッセイ同和損保)ら男子選手がペースメーカーを務めた。

 川内は岩田勇治(三菱重工)とともに中盤まで2時間19分12秒の日本記録に近い設定タイムでトップの一山麻緒(ワコール)をけん引した。ペースが落ちた際には声をかけ、側溝や縁石など地面の障害物を事前に示す気遣いも見せ、ゴールの競技場直前までアシスト。今大会は男女混合レースとして扱われるため、一山のゴール後に目立たないようにフィニッシュした。

 川内はレース後に大会組織委員会を通じてコメントを発表。「一山選手が最後まで粘ってくれて、最後はペースを戻してくるような走りをしてくれた。ペースメーカーとして日本記録にはならなかったが、良かったと思います」と振り返り、五輪代表の一山と前田穂南(天満屋)の走りに「2人は大崩れせずワンツーできている。本当に強い2人だと思います。私もまだまだ頑張らないといけないと思う。苦しくなった時に粘るという心の強さが必要だなと。貴重な経験をさせてもらいました」と刺激を受けていた。

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2021年1月31日のニュース