暁斗、写真判定2位 日本男子最多20勝お預けも70度目表彰台「脚短い…」

[ 2021年1月31日 05:30 ]

ノルディックスキー W杯複合男子個人第9戦 ( 2021年1月29日    オーストリア・ゼーフェルト )

W杯複合男子個人第9戦後半距離で、ヤールマグヌス・リーベル(左)と競り合いながらゴールする渡部暁斗。写真判定で2位となった
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 五輪2大会連続銀メダルの渡部暁斗(32=北野建設)が2位に入り、W杯通算70度目の表彰台に立った。前半飛躍(ヒルサイズ=HS109メートル)は悪天候のため中止。予備飛躍の成績を採用され2位となり、後半距離(5キロ)を同時にスタートした首位ヤールマグヌス・リーベル(ノルウェー)と競り合ったが、ゴールの写真判定で屈した。連勝はならず、日本男子単独最多の通算20勝目はお預けとなった。

 必死のスパートも、あと一歩及ばなかった。渡部はトップのリーベルとタイム差なしで後半距離をスタート。3位以下との差を広げ、2人で競り合いながら終盤へ。最後は2人とも足を伸ばしてゴールに滑り込んだ。同タイムで、写真判定での惜敗。「勝ちたかった。脚が短いので、その分、速く走らないと」。冗談めかしながらも、悔しさがにじんだ。

 この日の第9戦から3試合の総合成績で争う「トリプル」は、前日の成績が加味される方式。2季連続の個人総合王者リーベルに食らいつき「大きなタイム差をつけられないことが大事。トリプルは結果を次に持ち越すので。そういう意味で今日の出来には満足している」と前向きに話した。

 今季初優勝した第8戦で、荻原健司に並んでスキーW杯日本男子最多の通算19勝に到達。連勝はならなかったが通算70度目の表彰台に立った。連戦が続くだけに、通算20勝のチャンスはまだまだある。
 

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