一山麻緒、野口みずきさんの前で日本新宣言「記録にチャレンジ」 31日大阪国際女子マラソン

[ 2021年1月30日 05:30 ]

会見で抱負を述べる一山麻緒(撮影・奥 調)
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 31日に行われる大阪国際女子マラソン(長居公園周回コース)に出場する有力選手が29日、大阪市内で記者会見した。東京五輪代表で日本歴代4位の記録を持つ一山麻緒(23=ワコール)は、2時間19分12秒の日本記録保持者、野口みずきさん(42)の前で記録更新を誓った。平たんな周回コースに変更されたことに加え、川内優輝(33=あいおいニッセイ同和損保)ら男子選手がペースメーカーを務める異例のレース。新記録へのお膳立ては整った。

 一山が16年ぶりの日本記録更新に意欲を見せた。昨年3月の名古屋ウィメンズマラソンで五輪代表最後の1枠を射止めたシンデレラ・ガールは「(レース後に)2時間19分12秒という記録を出した瞬間が待っていたらうれしいと思っている」と笑顔いっぱいで話した。

 記者会見では05年9月にベルリンマラソンで記録を樹立した野口さんから「日本記録保持者として興味があって聞きたい」と最終調整についての直球質問が飛んだが、一山は「レースペースで20キロ走ったときが良い練習だった」と包み隠さず受け答え。「目標は日本記録。大会を準備してくださった方への感謝の気持ちを持って記録にチャレンジしたい」と意気込みを語った。

 約1週間前に新型コロナ感染防止対策として周回コースに変更されたが、動揺はない。最初は「え~、周回か…」と驚いたが「1周2・8キロ。15周で終わりかと思ったら気が楽になった」と持ち前の明るさで切り替えている。28日にはコースを散歩して下調べ済み。日本記録には1キロ3分18秒ペースが必要になるが「レースペースで練習してきた。ポイントは11、12周目。心にゆとりを持って走れたら残りは元気が出る」と本番を見据えた。

 コロナ禍で大会中止が相次ぐなど、目標設定が難しい中でも日本記録更新をモチベーションに練習に打ち込んできた。「環境の変化には戸惑ったが、我慢強さは身に付いた。ケガなく継続して練習を積み重ねられたのが一番の強み」。日本記録を叩き出し、今夏の五輪へ弾みを付けるつもりだ。

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