八村が18日ぶりに戦列に復帰も9得点 試合はホークスに16点差で完敗

[ 2021年1月30日 11:36 ]

第2Qにダンクを決めるウィザーズの八村(AP)
Photo By AP

 NBAの新型コロナウイルス感染防止規定によって管理下に置かれていたウィザーズの八村塁(22)が29日、ワシントンDCで行われたホークス戦で18日ぶりに戦列に復帰。24分の出場でフィールドゴール(FG)の成功は9本中3本(うち3点シュートは2本中1本)で、結局9得点と5リバウンドに終わった。

 リーグ全体の最下位に沈んでいるウィザーズは100―116(前半50―61)で敗れて、4試合連続で2ケタ点差をつけられて4連敗。今季の成績は3勝12敗となり、11日のサンズ(○128―107)から白星から遠ざかっている。

 八村は6試合が延期となったために試合数では3試合を欠場した形となったが、開始早々から動きにキレがあるとは言えず、ペイント内で放った2本のシュートは体勢を崩してボールをリリースしていた。第1Qは無得点のまま4分40秒でベンチに下がり、同じく18日ぶりに復帰したダビス・バターンズ(28)と交代。そのバターンズも通算で40・8%の成功率を記録していた3点シュートをオープニング・クオーターでは2本とも失敗してしまった。

 第2Qは出だしからコートに登場。1分17秒、ラッセル・ウエストブルック(32)のパスを受けてゴール下でダンクを決めたが、3分18秒にプルアップから放ったジャンプシュートではプレー・セレクションに関して“迷い”があるような仕草を見せており、このシュートもリングに吸い込まれるような軌道を描いてはいなかった。

 直後のオフェンスでは左のコーナーから果敢にドライブしてリングに近づいたが、ホークスのセンター、クリント・カペラ(26)にブロックされて失敗。第2Qの5分21秒にはブラドリー・ビール(27)が外した3点シュートをオフェンス・リバウンドでティップしたあと、正面にいたラウル・ネト(28)からリターン・パスをもらってこの日2本目のダンクを決めて4得点目。しかし前半で、チームに勢いを与えることはできなかった。第4Qの5分19秒に左サイドから3点シュートを沈め、その後フリースローを2本決めたが点差は縮まらず、復帰初戦では今季のアベレージ(13・6得点)を下回った。

 リーグ1位の35・4得点を挙げていたビールは26得点を稼いだが3点シュートは8本すべて失敗。ウエストブルックも26得点をマークしたが、第4Qに入ってテクニカルをコールされて退場となった。復帰組のバターンズは25分の出場で計6本の3点シュートをすべて失敗して1得点、モーリッツ・バグナー(23)は10分で無得点だった。チームのFG成功率はホークスが44・8%だったのに対してウィザーズは36・6%。3点シュートも28本放って決まったのは7本だけだった。

 膝のじん帯を断裂して今季の出場が絶望になったトーマス・ブライアント(23)に代わって先発しているセンターのロビン・ロペス(32)は第3Q、ベンチに下がっているときに審判に暴言を吐いて2度のテクニカルで退場処分。ウィザーズがリードしたのは試合開始直後の21秒間だけで、最大23点差をつけられて敗れ去った。チームとしてのディフェンスも随所で“ハードな意志”を欠いたような内容。相手の速攻をやすやすと許したり、マークしている選手にパスを渡さないように密着して粘る「ディナイ」や、相手のシュートにコンテストする場面も少なかった。

 勝ったホークスは10勝9敗。ガードのトレイ・ヤング(22)が3点シュートを9本中5本、フリースローを17本中16本成功し、41得点をマークしてチームを引っ張った。

 <八村の全オフェンス>
 ▼第1Q(出場4分40秒=無得点)
(1)17秒・ペイント内で体勢を崩しながらのシュート=×
(2)2分1秒・ペイント内でステップバックからジャンプシュート=×
 ▼第2Q(出場7分41秒=4得点)
(3)51秒・ゴール下で右手でレイアップ=×
(4)1分17秒・ゴール下で右手でダンク=〇(アシスト・ウエストブルック)
(5)3分18秒・正面からプルアップでジャンプシュート=×
(6)5分31秒・左コーナーからのドライブインもカペラにブロックされる=×
(7)6分39秒・オフェンス・リバウンドからゴール下でダンク=〇(アシスト・ネト)
 ▼第3Q(出場5分1秒=無得点、シュート機会なし)
 ▼第4Q(出場6分44秒=5得点)
(8)2分24秒・左サイドから3点シュート=×
(9)5分19秒・左サイドから3点シュート=〇(アシスト・ビール)
*6分52秒・フリースロー2本=○○

続きを表示

この記事のフォト

2021年1月30日のニュース