第49代横綱・栃ノ海が死去 82歳誤嚥性肺炎、史上2番目の長寿

[ 2021年1月30日 05:30 ]

第49代横綱・栃ノ海
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 大相撲の第49代横綱・栃ノ海の花田茂広(はなだ・しげひろ)さんが29日未明、誤嚥(ごえん)性肺炎のために死去した。82歳。青森県出身。葬儀・告別式は家族葬で営まれる。存命中の横綱経験者で最高齢で、82歳10カ月での死去は歴代横綱の中でも明治中期の初代・梅ケ谷の83歳に次いで2番目の長寿だった。

 1955年秋場所で初土俵を踏み、60年春場所に新入幕を果たした。1メートル77、110キロと小柄ながら、巧みな前さばきや速攻で技能派として活躍し、64年春場所で横綱に昇進。大鵬、柏戸の両横綱としのぎを削った。優勝3回。敢闘賞1回、技能賞6回。椎間板ヘルニアなどに苦しみながら最高位を17場所務め、66年九州場所限りで引退した。

 90年に先々代春日野親方の元横綱・栃錦の死去に伴い、春日野部屋を継承。関脇・栃乃洋らを育てた。2003年に日本相撲協会を定年退職。協会では理事に就き、巡業部長を務めた。花田さんから部屋を継いだ現春日野親方(元関脇・栃乃和歌)は協会広報部を通じ「自分に厳しく、真面目な方でした。稽古場で厳しくご指導いただいたことや、私たちの身体のケアにも注力してくださったことが思い出されます」と哀悼のコメントを出した。

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2021年1月30日のニュース