今季限り引退の日野龍樹は3位「達成感があった」ラスト舞台は3月 冬季国体成年男子

[ 2021年1月29日 19:47 ]

フィギュアスケート冬季国体第3日 ( 2021年1月29日    愛知・日本ガイシアリーナ )

フィギュア成年男子、3位の愛知・日野龍樹のフリー(代表撮影)
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 成年男子のフリーが行われ、今季限りで現役引退を決めているショートプログラム(SP)6位の日野龍樹(中京大)は4位の124・52点を記録し、合計185・70点で3位に入った。冒頭に挑んだ4回転トーループで転倒したが、続く3回転半―3回転トーループに成功。「1つずつの動きに気をつけながら、いいプログラムを滑ろうと思っていた。達成感があった」と語った。

 演技を終えてお辞儀をすると、多くの選手が立ち上がって拍手する光景を見た。「こういう感じなんだなと。この一瞬でしか味わえない。次の選手に早く滑らせてあげたいのと“ごめん、もう少しだけ味わわせて”という間の気持ち」と振り返った。

 今大会でリンクを去る選手が多い中「僕だけ複雑で、3月に愛知県の大会が残っている。全国的な引退ですけど、今日最後の選手が多くて…」と苦笑いで話す。同県の山本草太と協力した最後の国体は団体戦でも3位に入った。前日のSPで不本意な演技に終わった山本に寄り添い「つらい友達がいたら手を差し伸べる。一生ものの友達がたくさんできるのはこのスポーツの長所」と殊勝に語った。

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