五輪延期をプラスに変えて――マラソン鈴木亜由子、右太腿ケガ克服「心身ともにタフさついた」

[ 2021年1月2日 09:10 ]

「2020+α」 Restart To TOKYO

右太腿裏のケガから完全復活を果たした鈴木亜由子
Photo By 代表撮影

 空白の時間を、力に変える。スポニチ本紙では「2020+α」と題し、挫折や不調などを経て1年延期をプラスに捉えるアスリートを特集する。

 (昨年10月の復帰戦/5000メートルで1着/「心身ともにタフ」/) 昨年1月の米国合宿中に右太腿裏を負傷した鈴木亜由子(29=日本郵政グループ)にとって、延期の1年間は完全復活への準備期間となった。7カ月後の本番に向け「しっかりと時間はあるので有効に使い、戦える状態でスタートラインに立ちたい」と前を向く。

 ケガからの復帰戦となった昨年10月の東海大長距離競技会で19年5月以来のトラックレースとなる5000メートルに出場。15分57秒16の1着でゴールし「ようやくトラックの舞台に戻ってこられてうれしい」と感想を語った。同11月の全日本実業団女子駅伝では5区(10キロ)を走り、鈴木が逆転して首位に浮上。優勝に大きく貢献したエースは「ケガで試行錯誤してきたが心身ともにタフさがついた」と復調をアピールした。

 東京五輪マラソンの舞台となる札幌は鈴木が18年北海道マラソンで初優勝を飾った場所。五輪に向けて「超える」をテーマに掲げる29歳は「新たな思い出を上乗せしたい」と意気込んでいる。

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2021年1月2日のニュース