【箱根駅伝4区】創価大・嶋津、爆走で首位浮上「自分の役目果たせた」休学、難病乗り越えた

[ 2021年1月2日 13:22 ]

第97回東京箱根間往復大学駅伝 往路 ( 2021年1月2日    東京・大手町~神奈川・箱根町 5区間、107・5キロ )

<箱根駅伝往路小田原中継所>三上(右)にたすきを渡す創価大・嶋津(撮影・島崎忠彦)
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 ◆4区(20・9キロ、平塚中継所~小田原中継所)区間記録=2020年・吉田祐也(青学大)1時間00分30秒

 2位でタスキを受けた創価大の嶋津雄大(3年)は、1時間2分49秒で区間2位の爆走だった。5キロ過ぎで東海大を捉えると一人旅で、最後は左太腿を叩きながらトップでタスキリレー。「ゼロからのスタートでここまできて、この区間を走りきること、自分の役目と与えられたタイムで走ることを目標にしていた。率直に5区の三上に良い位置で渡すことで自分の役目を果たせた」と笑顔で振り返った。

 網膜色素変性症という難病とも闘う嶋津は昨年10区で区間新記録をたたき出す力走。9位に食い込み、同大初のシード権を獲得した。だが、春先に一時、休学。9月に2週間ほどの個人合宿で「ゼロからのスタート」。走ることも忘れた状態で、足がもつれて転びそうにもなった。最初は10キロも走れなかったが、月800キロ消化する状態にまで復調。「初心に戻って競技に向き合うことができたところが今回の走りにつながった」と実感を込め「本当にみんなの支えがあって今ここにいる」と感謝していた。

◆小田原中継所通過順位
1 創価大  4:16:03
2 駒大   +01:42
3 早大   +02:03
4 東京国際大+02:07
5 東洋大  +02:10
6 東海大  +02:20
7 順大   +02:33
8 帝京大  +02:44
9 神奈川大 +03:18
10 青学大  +03:41
11 日体大  +04:44
12 国学院大 +0:05:24
13 拓大   +06:08
14 明大   +06:26
15 法大   +06:28
16 城西大  +06:38
17 国士舘大 +06:40
18 中大   +06:48
19 山梨学院大+06:48
20 学生連合 +10:05
21 専大   +14:38

◆4区区間記録
1 オニエゴ  (山梨学院大3年)1:02:15
2 嶋津雄大  (創価大3年)  1:02:49
3 鈴木創士  (早大2年)   1:03:03
4 佐藤一世  (青学大1年)  1:03:09
5 石井一希  (順大1年)   1:03:35
6 吉川洋次  (東洋大4年)  1:03:39
7 櫛田佳希  (明大2年)   1:03:52
8 三須健乃介 (中大4年)   1:03:54
9 中村風馬  (帝京大3年)  1:04:00
10 西方大珠  (神奈川大3年) 1:04:07
11 酒井亮太  (駒大2年)   1:04:09
12 清家陸   (法大3年)   1:04:09
13 宗像聖   (東京国際大2年)1:04:30
14 木榑杏祐  (国士舘大3年) 1:04:38
15 河東寛大  (国学院大4年) 1:04:47
16 佐藤広夢  (拓大3年)   1:05:18
17 福住賢翔  (日体大4年)  1:05:31
18 中山凜斗  (立大1年)   1:05:33
19 梶川由稀  (城西大4年)  1:05:40
20 佐伯陽生  (東海大1年)  1:05:43
21 国増治貴  (専大2年)   1:07:30

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