早大がモールで2トライ 秘けつは「密着」「会話」ラグビー全国大学選手権準決勝

[ 2021年1月2日 16:05 ]

ラグビー全国大学選手権準決勝   早大33―27帝京大 ( 2021年1月2日    東京・秩父宮ラグビー場 )

<準決勝 早大・帝京大>前半、早大・宮武(中央)がトライを決め喜ぶ(撮影・沢田 明徳)
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 2大会連続17度目の大学日本一を目指す早大が帝京大を33―27で破り、今月11日に国立競技場で行われる決勝進出を決めた。

 早大が勝利をたぐり寄せる要因となったのが、前半の2つのモールトライだ。1本目は3点を追う前半6分、敵陣ゴールラインまで10メートルの位置でマイボールラインアウトを確保。そのままインゴールまで押しきり、フッカー宮武(3年)が逆転トライを奪った。1点差で迎えた同23分にも、まるで再現VTRを見ているかのように、同じ位置でのラインアウトからモールでトライ。No・8丸尾主将(4年)は「ジャンパーの精度が高かったので、いいモールにつながった」と振り返った。

 決定力の高いモールの秘けつが、「密着」と「会話」、2つのキーワードだ。ラインアウトリーダーのロック下川(4年)は「練習で意識しているのが、密着することと話すこと」と明かす。モールを組む全員が密着することで、力を余すことなく大きな推進力を生む。さらに先頭の選手が手応えや押す方向を指示するなどコミュニケーションを取ることで、より効率良く前進できるという。

 下川も「今日は(先頭の)小林が“行ける”と言っていた」としてやったりの表情。終わってみれば6点差の接戦で、大きく物を言う2トライになった。

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2021年1月2日のニュース