五輪代表の文田が2年ぶりV レスリング全日本選手権

[ 2020年12月20日 16:26 ]

レスリング全日本選手権最終日 ( 2020年12月20日    東京・駒沢体育館 )

全日本レスリング最終日、男子グレコローマン60キロ級決勝で鈴木絢大(上)を攻める文田健一郎(代表撮影)
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 男子グレコローマンスタイル60キロ級決勝は19年世界王者で東京五輪代表を決めている文田健一郎(25=ミキハウス)が鈴木絢太(日体大)を2―1で下し、2年ぶり3度目の優勝を決めた。

 パッシブ(消極的姿勢によるペナルティ)の2点のみで投げ技は得点につながらなかったが、課題としてきた取り組んできた攻撃のバリエーションには手応えを示し「ポイントにはつながらなかったけど新しい技をかけにいけたので、攻める糸口は見つけられたと思う。納得できるところと課題が明確になったので良い内容だった」と前向きに振り返った。

 他の五輪内定者は今大会の出場を回避した中で、唯一エントリー。新型コロナで多くの試合が延期、中止となり「試合ができることは当たり前じゃないと感じた」といい、「レスリングが好きでやっているので、できるなら試合をしたいという思いが強かった」と率直な胸の内を語った。制限を受けた中で競技への純粋な思いを強くし、「レスリングよりも結果と向き合っていた」というこれまでより「自分のやりたいことができて、より楽しめた」と充実の表情を見せた。

 今後は国内での調整を中心に来夏を目指す。金メダル獲得を掲げる初の大舞台へ「派手な投げ技に憧れてグレコをやろうと思ったので、そこをもっと磨いていきたい」と成長を誓った。

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2020年12月20日のニュース