ENEOS 最多タイ皇后杯8連覇!大けがの渡嘉敷はベンチから鼓舞

[ 2020年12月20日 18:21 ]

優勝し喜ぶENEOSの(左から)岡本、渡嘉敷ら
Photo By 共同

 バスケットボールの第87回皇后杯全日本選手権は20日、国立代々木競技場第二体育館で決勝が行われ、ENEOSがトヨタ自動車に87―80で競り勝ち、8年連続25度目の優勝を果たした。8連覇は第31~38回大会を制したユニチカ山崎に並ぶ最多タイ。16日の準々決勝・富士通戦で右膝前十字じん帯を断裂した渡嘉敷来夢(29)はベンチから大声で指示を出して優勝に貢献した。

 優勝の瞬間、渡嘉敷は涙を流してチームメートと抱き合った。16日の富士通戦で右膝前十字じん帯を断裂。東京五輪の出場が絶望的となる大けがのショックを見せず、ベンチから大声で指示を出してチームを鼓舞し続けた。前回大会MVPがコート外でも存在感を発揮。梅崎ヘッドコーチは「ベンチには渡嘉敷ヘッドコーチがいた。皆がその指示をよく聞いてくれた」と冗談交じりに称えた。

 一時は10点以上のリードを許し、前半を41―47で折り返した。追う展開が続いたが、第3クオーター(Q)に逆転。第4Qにリードを広げて、史上最多タイとなる8連覇を達成した。渡嘉敷の代役を務めたルーキー中田は「1年目のペーペーがスタートで出ることが皆、不安だったと思います」とおどけたが、15得点8リバウンドの活躍。MVPに輝いた宮沢は「今回の優勝は本当にうれしい。追い掛ける展開で勝てたことは自信になる。全員で勝ち取った優勝」と胸を張った。

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