左腕に「ゴールで待ってる」の文字 仙台育英・米沢が引退の門脇主将に感謝「本当に助けられました」

[ 2020年12月20日 18:29 ]

第32回全国高校女子駅伝 ( 2020年12月20日    京都市・たけびしスタジアム京都発着 21.0975キロ )

<全国高校駅伝 女子>表彰式で笑顔を見せる3位の仙台育英の選手たち(撮影・北條 貴史)
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 全国高校駅伝は20日、京都市のたけびしスタジアム京都発着のコースで行われ、第32回の女子(5区間、21.0975キロ)は世羅(広島)が、1時間7分13秒で5年ぶり2度目の優勝を果たし、連覇を狙った仙台育英(宮城)は首位から35秒遅れの1時間7分48秒での3位に終わった。

 昨年2区を走り、今年は最終5区を走った米沢奈々香(2年)は「2連覇を目標にやってきたので悔しい気持ちはありますが、1年間努力してきたことは全員が発揮できた」と汗を拭った。その後、3年間を通して都大路を走ることはかなわなかったが、主将としてチームを支えた門脇奈穂(3年)に改めて感謝の意を示した。

 「今年はコロナとかいろんなことがあって、チームも何回も崩れそうになったけど、そのたびに立て直してくれた。ミーティングの場をたくさん設けてくれたり、監督と選手の間を取り持ってくれたり、奈穂先輩のおかげで本当に助けられました。感謝しています」

 左腕には「思い切って走ってね ゴールで待ってる なほ」の文字。門脇は「奈々香ちゃんは緊張しないタイプなんですが、今日は緊張してるように見えたので」と後輩の細かな変化に気づき、走りながら見えるところに書き込んだ。「来年は優勝を狙ってほしいと思います」と頼もしさと悔しさを交ぜながら来年の2年ぶりVへエール。この日走った5人中、最上級生は3区の小海遥(3年)のみと若いチーム。順調にいけば、優勝争いは確実だ。

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2020年12月20日のニュース