石川怜奈が6アンダーで1位 ツアー予選会に代わる増枠予選会最終ステージ最終ラウンド

[ 2020年12月3日 17:41 ]

ツアー増枠予選会で1位となった石川怜奈はリモート会見で笑顔(日本女子プロゴルフ協会提供)
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 来年の日本女子プロゴルフツアーの出場権を争う増枠予選会最終ステージの最終ラウンドが3日、兵庫県三田市の有馬CC(6480ヤード、パー72)で行われた。コロナ禍により通常のツアー予選会が中止となったため来年のツアー出場権を持たない選手の救済策として今年初めて実施された。

 日本女子プロゴルフ協会が大会主催者に出場人数の増枠を要請し、これが了承された場合、今回の増枠予選会の上位者がこの枠で試合に出場する。増枠の数や新制度適用となる試合数は未定だが、1試合6~12枠が想定されている。この増枠にはリランキングはない。

 渋野日向子(21=サントリー)の岡山・作陽高の後輩でプロ1年目の石川怜奈(21=チェリーヒルズGC)が通算6アンダーで1位、今年賞金ランク28位と躍進した蛭田みな美(23=ユアサ商事)が通算5アンダーの2位、ツアー通算2勝の原江里菜(33=NEC)が同じく通算5アンダーの3位で続いた。

 今季QTランキング96位だった石川が今年出場したレギュラーツアー主催者推薦だった先月の大王製紙エリエール・レディース1試合のみ。今年10月の下部ツアー、山陽新聞レディースカップでプロ初優勝を果たし、自信を深めて臨んだ試合だったが、結果は予選落ちだった。

 「エリエールは悔しくて。この増枠予選会はという気持ちでした」。

 首位とは3打差の11位からスタートしたこの日の最終日は6バーディー、1ボギーの67を叩き出し、レギュラーツアーで好成績を残している蛭田らを交わしてトップに立った。大王製紙エリエール・レディースでは高校の先輩、渋野からプロとしての心構えについて聞き、地道な練習の大切さを再認識したという。

 「今まで何とかなると思ってたのが、何とかするというふうに変わってきました。気持ちの面は変わったと思います。負けず嫌いになりました」

 1メートル68、100キロの身体を生かした飛距離が最大の武器。2021年の活躍が楽しみな選手の一人だ。

<日本女子プロゴルフツアー増枠予選会最終ステージ最終日成績>
 (1)石川怜奈210(2)蛭田みな美211(3)原江里菜211(4)鶴岡果恋211(5)高木優奈212(6)常文恵213(7)石川明日香213(8)山路晶214(9)村田理沙214(10)森岡紋加215※同ストロークの場合は、最終ラウンドのスコア、第2ラウンドのスコア、最終ラウンド18番からのカウントバックで順位を決定。

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2020年12月3日のニュース