“黄金世代”原英莉花がメジャー連勝!師ジャンボ「鶴の一声」でショット復活 初体験の完全V

[ 2020年11月30日 05:30 ]

女子ゴルフツアー ツアー選手権リコー杯最終日 ( 2020年11月29日    宮崎県 宮崎CC=6543ヤード、パー72 )

初日から首位を譲らず優勝、力強いガッツポーズで喜ぶ原英莉花(撮影・西尾 大助)
Photo By スポニチ

 「黄金世代」の原英莉花(21=日本通運)が3バーディー、3ボギーの72で回り通算10アンダーで、10月の日本女子オープンに続くメジャー2連勝となる通算3勝目を挙げた。初日から首位を守る完全優勝で、年間メジャー2勝は史上15人目。今年国内最終戦での勝利で、5年のシード権も獲得した。海外メジャー初挑戦となる来月10日開幕の全米女子オープンに向けても、弾みをつける1勝となった。

 今年の国内ツアー最終戦。大会恒例の出場選手全員が見守る表彰式で優勝スピーチをした原は「これ以上しゃべるとボロが出るのでこれくらいにしておきます」と笑いを誘った。チャーミングな性格の明るい21歳。だが、試合ではその表情は一変する。勝ちへの執着、負けたくないという闘争心。それがメジャー2連勝への原動力だ。

 「2サムで本当に自分は勝負が好きなんだなと。目の前で戦っている感じが、自分を奮い立たせた。ショットが良くない中で普段だったら(心が)折れていたと思うけど、ビシッときましたね」

 ツアーで唯一、4日間2サム(2人1組)で行われる今大会。原は同組の選手に一日もスコアで負けなかった。1打差首位から出た最終日。「苦しい展開」だったと振り返る。2番でボギーが先行。7、8番では2メートルを沈めてパーでしのいだ。13番では右の林に曲がったティーショットが木に当たって出てくる幸運もあった。4日間のフェアウエーキープ率は37人中21位(57・14%)。ショットが本調子ではない中、「最後の力を振り絞った」と首位の座を譲らなかった。

 突貫工事だった。前週は右膝痛で初日に棄権。知らぬ間に膝をかばい、スイングも崩れていた。22日に千葉の尾崎将司邸を訪れると、一目見た師匠から指摘された。「お前、そんなにトップの位置が低かったか?」。意識して振るとすぐに球質が変化。「ジャンボさんの鶴の一声というんでしょうか。一瞬で直って“お前は単純なやつだ”って言われました」。不調だったショットが戦える状態にまで戻った裏には、師の助言があった。

 今季のスタッツで平均バーディー数以外はすべて2桁順位。それでも年間メジャー2勝を挙げる無類の勝負強さを誇る。海外も含めて19年にメジャー2勝した渋野日向子、畑岡奈紗に実績で並んだ。「昔がしょぼかった分、偽物っぽい感じはしますけど(笑い)。でも、これからは同じ舞台でどんどん戦っていきたい」。昨オフにはイベント出演などを極力控え、弱点のショートゲームを強化。総合力を上げ、世代の先駆者と肩を並べた。この1年を「ゴルフ人生で大きな第一歩を踏み出せた年」と言った。

 5年シードを獲得し、目標とする海外挑戦の可能性も広がる。まずは来月10日開幕の全米女子オープン。「楽しみ。戦えるように日々、勝負強さを磨いていきたい」。今度は海外メジャーを舞台に、その闘争心を燃やす。

 ○…原が10月の日本女子オープンに続くメジャー年間2勝目。史上15人目の達成で、日本人選手に限ると10人目。メジャー2連勝は19年の日本女子プロ選手権コニカミノルタ杯、日本女子オープンを連勝した畑岡奈紗以来。

 ○…メジャーで初日から首位を守る完全優勝は88年のツアー制度施行後では17年のツアー選手権リコー杯のテレサ・ルー(台湾)以来14人目。4日間競技では史上27人目(森口祐子、宮里美香、申ジエは2度達成)となった。

 【勝者のクラブ】▼1W=ミズノ・ST200X(ロフト角8・5度、シャフトの長さ46・5インチ、硬さSR)▼3、5W=ミズノ・ST200(14度、17度)▼4UT=キャロウェイ・マーベリック(20度)▼5I~PW=ミズノ・JPX921 ホットメタル▼ウエッジ=ミズノ・オリジナル(48、52、58度)▼パター=オデッセイ・トゥーロン SAN DIEGO(ピン型)▼ボール=ブリヂストン・ツアーB X

続きを表示

この記事のフォト

「羽生結弦」特集記事

「テニス」特集記事

2020年11月30日のニュース