QB不在のブロンコスで新人WRが代役 パス成功は1回のみで完敗

[ 2020年11月30日 08:50 ]

WRながら代役QBとしてNFLデビューを果たしたブロンコスのケンドール・ヒントン(AP)
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 NFLのブロンコスは29日、地元コロラド州デンバーでセインツと対戦したが、前週のドルフィンズ戦で先発していたドリュー・ロック(24)を含め、マーク・リピン(24)、ブレイク・ボートルズ(28)の3人のQBが、26日の検査で新型コロナウイルスに陽性反応を示したQBジェフ・ドリスケル(27)との濃厚接触者と認定されて感染者リスト入り。登録53人枠にQB不在という中で第12週の試合を迎えた。

 ブロンコスはやむなくプラクティス・スクワッド(練習チーム)に登録されていたドラフト外入団のWRケンドール・ヒントン(23=183センチ、88キロ)を代役のQBに起用。ヒントンは高校時代とウェイクフォレスト大(ノースカロライナ州)の3年生まではQBだったが(計9試合、1504ヤード&8TD)、4年時にWRに転向しており、まさに“ぶっつけ本番”でのNFLデビュー戦となった。

 最初のドライブでブロンコスはRBのフィリップ・リンジー(26)に4回連続でダイレクト・スナップ。ヒントンがパスを試みたのは5回目の攻撃が初めてだった。しかし第3QにTEのノア・ファント(23)にスクリーン・パス(13ヤード)を成功するまで7回連続で失敗。このクオーターだけで2度のインターセプトを喫したあとは、再びRBへのダイレクト・スナップだけの単調なオフェンスとなった。

 試合はNFC南地区首位のセインツが31―3(前半17―0)で勝って8連勝で9勝2敗。2010年のスーパーボウルでMVPとなったQBドリュー・ブリーズ(41)を肋骨の骨折で欠いているが、シーズンを通してWR兼RBとしても活躍していたQBテイサム・ヒル(30)がランで2つのTDをマークしてチームをけん引した。

 ブロンコスは第3Qの8分4秒、ブランドン・マクマナス(29)が58ヤードのロングFGを決めたが得点はこれだけ。ヒントンのパス成功は結局9回中1回のみで獲得したのは13ヤード(レーティングは0・0)に終わった。チームのオフェンス総獲得112ヤードは、1992年の128ヤードを下回るワースト記録。ファーストダウンを6回しか更新できなかったブロンコスは4勝7敗となり、マスクを着用せずにドレスケルに接したために濃厚接触者と認定された本来の先発QBロックは、自身の軽率な行為を反省して謝罪した。

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