アメフト日大 3年ぶり甲子園ボウル切符獲得 ライバル関学大と12・13決戦

[ 2020年11月30日 05:30 ]

アメリカンフットボール 関東大学リーグ   日大38―14桜美林大 ( 2020年11月29日    調布市アミノバイタルフィールド )

甲子園ボウル出場を決めた日大フェニックス(撮影・篠原岳夫)
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 1部上位リーグ「TOP8」の優勝決定戦が行われ、反則タックル問題で揺れた日大が桜美林大を38―14で下し、東西大学王座決定戦として来月13日に行われる甲子園ボウル出場を決めた。問題が起こった18年5月の定期戦で対戦した関西学生王者の関学大と因縁の対決。3年ぶりとなる東西名門の頂上決戦でシーズンを締めくくる。

 優勝経験がない桜美林大を相手に第2クオーター(Q)途中で10―14とリードを許す苦しい展開。その直後にエースQB林大希(4年)が負傷でベンチに下がった。チームを支えてきたDL伊東慧太主将(同)も右足負傷のため欠場。危機に見舞われた日大だったが、18年に社会問題にまで発展したタックル問題で公式戦出場停止処分を受けるなど、どん底を見たチームの見せどころはここからだった。

 「絶対にお前を甲子園に連れて行くから」

 肩を落とす林大に声を掛けたRB川上理宇(4年)が、第2Q11分23秒にエンドゾーンに駆け込んで試合をひっくり返した。第4Qにも2TDを加えて相手を突き放す殊勲の活躍。「僕らはタックル事件があって絶望的で何もできない中、絶望と仲良くなった部分がある。きつい試合だったけど、あの事件に比べたら…」と静かに喜びをかみ締めた。

 「仲間を信じてやってきて良かった」と涙を流した林大は、17年に関学大との甲子園ボウルを制し、1年生として初めて年間最優秀選手に与えられるミルズ杯を獲得した司令塔。しかし、その半年後に起こった問題で3年間の回り道を余儀なくされた。「皆さんが想像できないぐらいつらかった」。成長を示すはずの2年時は試合に出場できず、3年時の再スタートは下位リーグ。しかし、この期間に「人との関わりを考えるようになった」と振り返る。自身はもちろんチーム全体の成長を意識。リーダー役の一人として戦力の底上げに取り組んできた成果が、自身の負傷離脱という中で3年ぶりの優勝に結実した。

 再び臨む甲子園ボウルの相手は関学大。「あの事件を知る僕たちが最後に当たるっていうのは“どんな運命やねん”と逆に聞きたいぐらい」。心掛けるプレーは「全員フットボール」。仲間とともに最高の舞台でチーム名の「フェニックス(不死鳥)」復活をアピールする。

 ▽反則タックル問題 18年5月6日の定期戦で日大守備選手がプレーを終えて無防備になった関学大QBにタックル。QBは負傷し、その後も反則を繰り返した選手は退場処分となった。QBの父が被害届を提出する事態に、日大選手が会見を行い、指導者から指示があったことを明言。日大の監督とコーチは懲戒解雇(監督に関しては日大がのちに撤回)され、公式戦出場停止処分を受けた日大は1年後に1部下位リーグ「BIG8」から出直した。傷害容疑で告訴されて書類送検された当時の監督、コーチ、当該選手は不起訴となった。

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