佐藤 男子200メートル平泳ぎ世界歴代5位タイムで連覇!2分7秒02自己新も「複雑」

[ 2020年10月5日 05:30 ]

競泳 日本学生選手権最終日 ( 2020年10月4日    東京辰巳国際水泳場 )

<日本学生選手権 最終日>男子200メートル平泳ぎ決勝、力泳する慶大・佐藤翔馬
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 男子200メートル平泳ぎで佐藤翔馬(19=東京SC、慶大)が2分7秒02で2連覇を成し遂げた。自己ベストを0秒56更新する世界歴代5位の好タイムで、100メートル平泳ぎとの2冠を達成。学校対抗の男子は明大が2年ぶり7度目の優勝、女子は神奈川大が初の栄冠を手にした。

 電光掲示板に刻まれたタイムを見て、佐藤は天を仰いだ。2分7秒02。自己ベストを大幅更新したが、目標の世界記録に0秒90届かず「日本新と世界新に届かなかったので残念。複雑な気持ち」と微妙な表情を浮かべた。150メートルまでは昨夏の世界選手権でチュプコフの出した世界記録を上回るペース。50メートルごとのタイムは28秒91、32秒23、32秒62と理想通りに刻んだが、ラスト50メートルは33秒26と失速。「ラストはテンポを上げて焦りすぎた」と悔やんだ。

 会場では五輪2大会連続2冠の北島康介氏(38=東京都水泳協会会長)が視察。同じ東京SC出身のレジェンドの前で、佐藤は「ずっと応援してくださっているので、その気持ちに応えないと」と燃えていた。今月下旬~11月には北島氏がGMを務めるチームの一員としてブダペストで開催される賞金大会、国際リーグ(ISL)に出場予定。「目標は五輪での金メダル。来年4月の(五輪代表)選考会で2分6秒台前半を出して五輪につなげたい」と視線を上げた。

 ◆佐藤 翔馬(さとう・しょうま)2001年(平13)2月8日生まれ、東京都港区出身の19歳。生後半年から「スパ白金」のベビースイミングに通い水泳を始めた。慶応幼稚舎から慶応一筋で現在は慶大商学部2年。今年1月の北島杯で2分7秒58の好タイムで優勝して注目を集めた。少年野球チーム「オール麻布」ではプロ野球日本ハムの清宮幸太郎の1学年後輩。好きな食べ物はタピオカ、牛タン。1メートル77、74キロ。

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