鍵山優真、シニア転向初戦で287・21点「もっと点数を伸ばしたい」

[ 2020年10月5日 05:30 ]

フィギュア ブロック大会 各地で最終日 ( 2020年10月4日 )

男子フリーで演技する鍵山優真
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 フィギュアスケートのブロック大会は4日、各地で最終日が行われた。関東選手権(茨城)の男子は昨季のユース五輪王者・鍵山優真(17、星槎国際高横浜)がフリー188・75点、合計287・21点のハイスコアでシニア転向後初戦を制した。近畿選手権(大阪)の女子は18年全日本選手権女王の坂本花織(20=シスメックス)がフリー143・47点、合計218・35点で優勝した。

 シニア初陣は最高の滑り出しだった。鍵山は、サルコー2本とトーループの4回転ジャンプ2種3本に成功。終盤の3回転半にミスはあったが「ロードオブザリング」を無心で演じ切った。国際連盟非公認ながらフリー、合計点とも18年ルール改正後の世界5位相当の高得点。「演技に集中していた」だけに「うれしいのかな…。うれしいっちゃ、うれしい」と高得点の実感はなかった。

 より完成度を高めるため、工夫を凝らした。当初は基礎点1・1倍となる演技後半に組み込んだ2本目の4回転サルコーを前半に変更した。「サルコーを安定させたいので」と。自身にとっての最高難度の技を序盤に2本跳ぶことで、成功率を上げていた。

 11月は東日本選手権、グランプリシリーズ初陣のNHK杯と続く。「もっと点数を伸ばしたい。ジャンプだけでなく演技も磨き、シニアのトップでも戦える滑りをしたい」。22年北京五輪の活躍を見据えるホープは、さらなる成長を見据えた。 

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