メジャー初Vの原英莉花、ボールに刻んだ「get the chance」の思い

[ 2020年10月5日 05:30 ]

女子ゴルフツアー 日本女子オープン最終日 ( 2020年10月4日    福岡 ザ・クラシックGC=6761ヤード、パー72 )

18番、小祝さくら(右)と健闘を称えあう優勝した原英莉花(代表撮影)
Photo By 代表撮影

 【記者フリートーク ゴルフ担当・中村文香】原は今年、ボールに新たな文字を刻んでいる。「get the chance」。金色で印字されているその言葉は、「今年こそチャンスをつかむぞ」という思いを込めたものだと言う。

 昨年6月のリゾートトラスト・レディースで初勝利してうれし涙を流したが、翌月のセンチュリー21レディースでは一時首位に立ちながら7位に終わり、悔し涙を流した。ちなみにこの時の印字は「my way」。2勝目への執念は、今季開幕前に印字を選ぶときから持っていた。

 その思いは、実はこの日のウエアにも表れていた。紺色のスカートに白のポロシャツ。これは、原にとっての勝負カラー。高校時代から色を独学で学び、色の持つパワーを研究。「白は心を真っさらにしてくれて、ブルー系は冷静にしてくれます」という根拠を持って選んでいる。

 プロ転向後、初めて首位で迎えた最終日だが、「思いっきり集中できた」と胸を張る。ボールの文字通りチャンスをつかんでメジャー初勝利を飾った裏には、変化したメンタルと色彩のパワーがあった。

続きを表示

この記事のフォト

2020年10月5日のニュース