ヒートのバトラーが志願の労働量アップ! 故障離脱の2選手の穴を見事にカバー

[ 2020年10月5日 13:18 ]

NBAファイナル第3戦   ヒート115―104レイカーズ ( 2020年10月4日    オーランド )

ヒーロと勝利を喜ぶヒートのバトラー(AP)
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 ファイナル史上3人目となる40得点以上でのトリプルダブル(40得点+11リバウンド+13アシスト)を達成したヒートのジミー・バトラー(31)は「このような状況に自分はいつも備えていると監督には伝えていた。大舞台なので“やれ”と言われれば何でもやるさ」とスティールとブロックショットも2つ記録するなど、攻守両面にわたって大活躍。ベンチに座っていたのはわずか3分9秒(出場44分51秒)という“超ハードワーク”を見事にこなしてチームの窮地を救った。

 ヒートではプレーオフ平均19・9得点を挙げていたガードのゴラン・ドラギッチ(34)が足底筋膜の断裂、17・8得点、10・9リバウンドをマークしていたフォワードのバム・アデバイヨ(23)が首を痛めてともに第2戦から不在となっている危機的な状況。しかしバックコートでもフロントコートでもバトラーが踏ん張り、故障で離脱した2人の穴を1人で埋める一戦となった。

 エリック・スポールストラ監督(49)は労働量アップを志願して結果を出したバトラーを「彼は自分が望んでいたことをやりきった。素晴らしいエリート・プレーヤーだ」と絶賛。ドラギッチの代役としてベンチから先発に回った新人ガードのタイラー・ヒーロ(20)も「ジミー・バトラーが何をできるのかを世界中の人が見たと思う」と“先輩”が演じた大車輪の活躍に目を細めていた。

 対戦したレイカーズのレブロン・ジェームズ(35)でさえも「彼(バトラー)は我々の世界では最高の選手の1人だ」とその能力を高く評価。ヒートは2006年のファイナル(対マーベリクス)で連敗スタートから4連勝を飾って初優勝を飾っているが、バトラーはそのときにMVPとなったドウェイン・ウェイドと同じマーケット大(ウィスコンシン州ミルウォーキー)の出身とあって、2度目の奇跡への期待も高まってきそうだ。

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