ヒートが雪辱 故障者続出の中で3戦目で初白星  バトラー気迫のトリプルダブル

[ 2020年10月5日 11:19 ]

ゴール下からパスを繰り出すヒートのバトラー(AP)
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 今季のNBA王者を決める「FINALS」は4日、フロリダ州オーランドで第3戦を行い、ヒート(東地区)がレイカーズ(西地区)を115―104(前半58―54)でレイカーズを退けて1勝2敗。第1戦で負傷したゴラン・ドラギッチ(34)とバム・アデバイヨ(23)の先発2人を2試合連続で欠く布陣だったが、ジミー・バトラー(31)が45分の出場でフィールドゴール(FG)を20本中14本(3点シュートの試投はなし)、フリースローを14本中12本成功させて第4Qの12得点を含む40得点をたたき出した。

 バトラーは11バウンド、13アシストも稼いでブルズ、76ers、ティンバーウルブス在籍時を含め、プレーオフ通算73試合目で自身初のトリプルダブル(ファイナル史上21回目)を達成。40得点以上でファイナルの個人記録3部門に2ケタの数字を残したのは史上3人目となった。ドラギッチの代役として先発に回っているタイラー・ヒーロ(20)と、ベンチから出たフォワードのケリー・オリニク(29)もともに17得点をマーク。不利な状況に陥りながらも、チームのFG成功率は51・2%という高い数値を示した。

 ヒートは第3Qの3分27秒で14点をリードしながら第4Q3分6秒で89―91。しかしここからバトラーやヒーロが得点を重ねて再逆転に成功した。NBAのプレーオフで0勝3敗となったチームは過去140回すべてのシリーズで敗退。しかしヒートは苦しい選手起用の中で“V率0%”という最悪のシナリオを回避した。

 勝てば10年ぶり17回目の王座に王手がかかっていたレイカーズは第1Qだけでターンオーバーを10回も犯すなどミスを連発。レブロン・ジェームズ(35)は25得点、10リバウンド、8アシストをマークしたが、第1戦と第2戦で計66得点を挙げていたアンソニー・デービス(27)は15得点に終わり、チームのFG成功率が今ポストシーズンでは3番目に低い43・0%にとどまった。サイズ的に見ても優位にならなくてはいけないペイント内での得点でも34―52。20回のターンオーバーから21失点を喫するなど、第2戦まで見られなかった“荒れ気味”の内容となった。

 なおジェームズのプレーオフでの通算アシスト数はキャバリアーズとヒート時代を含めて1846(出場257試合)となり、ジョン・ストックトン(ジャズ=182試合で1839)を抜いて歴代2位に浮上した。

<2020年ファイナルの結果と日程>

 ▼第1戦(9月30日)=○レイカーズ116―98●ヒート
 ▼第2戦(10月2日)○レイカーズ―●ヒート
 ▼第3戦(10月4日)=○ヒート115―104レイカーズ
 ▼第4戦(10月6日)
 ▼第5戦(10月9日)
 ▼第6戦(10月11日)
 ▼第7戦(10月13日)

 *日付は米国時間

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