星野仙一氏から学び―青学大・原監督、指導のヒントとなった闘将の生きざま「弱者を強者に変える視点」

[ 2020年9月12日 09:00 ]

青学大陸上部・原晋監督が感銘を受けた星野仙一氏の生きざまを振り返る(C)TBS
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 青学大陸上部の原晋監督(53)が、12日放送のTBS「バース・デイ」(土曜後5・00)に出演する。過去の放送の中から著名人が心を打たれた名作を紹介する「マイ・フェイバリット・バースデイ」として、原監督が感銘を受けた星野仙一氏(享年70)の熱き生きざまを振り返る。

 04年、27年間も箱根駅伝から遠ざかっていた青学大の再建を任され、計5度優勝に導いた原監督は、星野氏の精神と指導法から多くのことを学んだという。中日で闘将と呼ばれ、03年には阪神を18年ぶりのリーグ優勝に導いた星野氏。原監督は「私自身が弱小軍団の再起を託されての監督就任だった。ですから、まず弱いチームを、弱者を強者に変えるためにはどうするかという視点で、大きく共感する部分ありました」と、星野氏が中日の監督を退任し、4年連続最下位の阪神を託された当時の放送を振り返る。

 現役、監督を通じて中日一筋25年。中日の顔と言われた男が、よもや袖を通すとは思わなかった縦縞のユニフォームだったが、星野氏は「弱者を強者に」という使命を胸に、4年連続最下位のチームを根本から作り替えた。

 原監督は、星野氏と「物事の組み立て方が一緒」という。「私もまず勝つ、そしてないものねだりをしない。どう組み立てていくか、勝利をするためには何が必要か、そしてこの選手をどう生かしていくか、常に考えてましたけども、星野さんからもそういう言葉を聞いて、改めて正しいんだなって、再認識させられました」と、当時の映像とともに星野氏の言葉を紹介する。青学大を常勝軍団へと成長させた原監督が「大変勉強になりました」と感銘を受けた、星野氏の指導法と精神論とは。そこには、指導、そしてコミュニケーションの本質が隠されていた。

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