カリフォルニアの森林火災がスポーツ界にも影響 NFL49ersの開幕戦がピンチ

[ 2020年9月12日 09:17 ]

煙に包まれているサンフランシスコ市内(AP)
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 NFLは13日に開幕週の13試合を行う予定だが、カリフォルニア州北部で発生している大規模な森林火災の影響で、同州サンタクララを本拠にしている49ersの本拠地「リーバイス・スタジアム」での開幕戦(対カージナルス)がキックオフにたどりつけるかどうか微妙な状態となった。

 49ersは11日、サンタクララのチーム施設で練習を行ったが、大気汚染の程度を示す指標となっているAQI(空気質指数)は6段階中、「健康に良くない」とされている下から3番目の150~200。運動には適さない状態で、呼吸器疾患がある人は症状が出る恐れがあるレベルとなった。

 NFLの規定では、AQIが「症状が重篤化する」とされる200を常時超えた場合には試合を延期、もしくは場所を変えることになっており、49ersもその“危機的状況”と直面した形。カイル・シャナハン監督(42)は「もし200を超えたらリーグ側も(延期を)話し合うことになるのだろうが、自分としてはそうならないことを願う」と不安そうな表情を浮かべていた。

 サンタクララの北西70キロに位置しているサンフランシスコでは11日、煙が上空に立ち込めたために日光をさえぎり、大気はオレンジ色。カリフォルニア州だけでなくオレゴン州でも火災の影響が深刻で、依然として鎮火へのメドはたっていない。

 なおNFLでは2003年、カリフォルニア州サンディエゴで開催する予定だったチャージャーズ対ドルフィンズ戦を、火災による大気汚染を理由にアリゾナ州で行ったケースがある。

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