リオ五輪ボート男子代表の中野紘志 東京五輪開催への不安…32歳「最年長の部類に…」

[ 2020年3月12日 18:13 ]

取材に応じる中野
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 ボート軽量級ダブルスカル男子で16年リオ五輪に出場した中野紘志(32=中野紘志RC)が12日、埼玉県内で取材に応じ東京五輪開催への不安を口にした。新型コロナウイルスの影響で、五輪代表選考の1つであるアジア・オセアニア大会(4月27~30日、韓国)の中止が決定。のちの世界最終予選(5月17~19日、スイス)に組み込まれ、一発選考の見通しとなっている。現状から中野は「選手が気にすることではないかも知れないが、五輪がどうなるか分からない。いつどういう発表があるか分からないけど、きょう引退でもいいように過ごしたい」と語った。

 選手として32歳という年齢は「他の競技の選手と比べても、最年長の部類に入る。もし延期と言うことになれば、進退に関わる内の1人」と分析。リオで初めての五輪を経験した中野は「ボートの大会で優勝しても、取り上げられることは少ないし、一般の人にも伝わりにくい。五輪はたくさんの人が褒め称えてくれて、影響を与えられる場所」と振り返った。リオでは出場することが目標だったが、結果は15位。世界との壁を痛感した。「東京での目標はメダル。できるだけインパクトのある結果を残したい」。夢の大舞台に向けて、一刻も早い事態の収束を願った。

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2020年3月12日のニュース