43歳のカーターにまさかのラストゲーム シーズン中断で現役生活にピリオド?

[ 2020年3月12日 14:26 ]

ファンに事実上の別れを告げるホークスのカーター(AP)
Photo By AP

 NBAで通算22シーズンにわたってプレーし、今季限りでの引退を表明していたホークスのシューティング・ガードで現役最年長のビンス・カーター(43)が思わぬ形で事実上の“ラストゲーム”と直面。11日に地元アトランタで行われたニックス戦に13分出場して延長の残り13・4秒に3点シュートを決めたが、これが最後の得点となる可能性が大きくなった。

 ジャズのルディー・ゴベア(27)の新型コロナウイウルス感染を受けてNBAは同日、レギュラーシーズンの中断を決定。ホークスの残り試合は15試合だが、事実上これが今季最後の試合になるおそれがあり、それを感じたカーターは5得点を記録した試合後、目をうるませながら「もしきょうが終わりならば永遠に忘れない。最後のシュートは決めたんだ」と万感の思いを言葉にしていた。

 マイケル・ジョーダンの母校でもあるノースカロライナ大出身のカーターは1998年のドラフト全体5番目にウォリアーズに指名されたあとにラプターズへトレードされ、同年シーズンでは新人王。球宴に8回選出され、2000年のダンクコンテストでは驚異的なジャンプ力を披露して優勝。同年のシドニー五輪には米国代表として出場して金メダルを獲得した。NBAでは計8チームに在籍して1541試合に出場。平均得点は16・7だった。

 なお試合は延長の末にニックスが136―131(前半67―50、延長18―13)で勝って21勝45敗。ホークスは最大23点差のビハインドから第4Qを40―22としてニックスを延長に引きずりこんだが、あと一歩およばなかった。

 なおオクラホマシティーでのサンダー対ジャズ戦、サクラメントでのキングス対ペリカンズ戦は新型コロナウイウルスの感染の影響で試合直前に延期となった。

 <11日の結果>

*76ers(39勝26敗)124―106ピストンズ(20勝46敗)
ニックス(21勝45敗)136―131(延長)*ホークス(20勝47敗)
ホーネッツ(23勝42敗))109―98*ヒート(41勝24敗)
*マーベリクス(40勝27敗)113―97ナゲッツ(43勝22敗)

 *はホームチーム

続きを表示

2020年3月12日のニュース