煌、序の口デビューで白星「声がなくて静か」無観客春場所が始まる

[ 2020年3月8日 10:07 ]

大相撲春場所 ( 2020年3月8日    エディオンアリーナ大阪 )

無観客開催の最初の取組で、序ノ口デビューの煌(奥)ははたき込みで艶郷を破る
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 新型コロナウイルスの感染拡大の影響で史上初めて無観客で実施され、最初の取組で東序二段25枚目の煌(きらめき、18=朝日山部屋)が序ノ口デビューを白星で飾った。立ち合いで当たって西序二段24枚目・艶郷(18=湊部屋)の頭が下がったところではたき込みを決めた。

 取組後、煌は報道陣と2メートルの間隔を取ったミックスゾーンで取材に応じた。「勝ちの気持ちでいった。突っ張りにいきたかったけど、レスリングの悪い癖が出た」。愛知・稲沢東高だった昨年の国体レスリング少年男子グレコローマン125キロ級5位の実績があるボリビア生まれは、イメージ通りの相撲が取れずに反省した。

 力士らは公共交通機関を使用できず、煌は朝日山部屋の力士、呼び出しの計5人でタクシーに同乗し、奈良県橿原市の部屋宿舎から場所入りした。宿舎を出たのは午前6時ごろで、所要35分、タクシー代は「2万円くらい」だった。初場所の新弟子検査に合格した煌は無観客開催での序ノ口デビューを「残念でした。声がなくて静かだった」と振り返った。

 師匠の朝日山親方(元関脇・琴錦)からは手の長さを生かす突っ張りを教わっており、「突っ張って出るか、突っ張りながらまわしを取るようにと言われている」という。「取組はできるだけ全部勝ちたい。強くなりたい」。ボリビアの大統領になるという壮大な夢を持つ18歳は、まずは角界で結果を出すことを目指していく。

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