組手女子 宮原55キロ級五輪決めた「日本の武道を見せたい」

[ 2020年2月29日 05:30 ]

空手 プレミアリーグ ( 2020年2月28日    オーストリア・ザルツブルク )

組手女子50キロ級の準決勝で突きを放つ宮原(右)
Photo By 共同

 組手女子の宮原美穂(23)が、東京五輪の女子55キロ級の日本代表となることが確定した。空手5人目の代表確定で、組手女子は初。女子50キロ級で3月1日の決勝に進み、世界空手連盟の五輪ランキングで日本勢2番手の山田沙羅(大正大職)に日本連盟が定める基準以上の差をつけた。五輪では女子50キロ級は55キロ級と統合され55キロ級となる。

 「8月には代表として恥ずかしくない日本の武道を見せたい。観客が沸くような組手ができるように、もっと攻撃技を磨きたい」

 下半身のばねを生かしたスピード感あふれる上段突きで、世界の強豪と渡り合う。「守ってもいいことは一つもない。攻めて勝つのが持ち味」と言い切る。稽古中は男子に負けじと声を出して盛り上げる。名門の帝京大時代は主将を務めた。

 18年世界選手権で初優勝し日本を組手金メダルなしの窮地から救った。その後は海外勢から研究されたが、1月のプレミアリーグ・パリ大会では2位と復活。「東京五輪の優勝が目標」との決意を新たに歩みを進める。

 ◆宮原 美穂(みやはら・みほ)1996年(平8)9月3日生まれ、福岡県出身の23歳。兄の影響で7歳から競技を始める。帝京―帝京大―帝京大職。組手女子50キロ級で18年世界選手権を初制覇。アジア選手権は18年優勝、19年2位。20年はプレミアリーグ・パリ大会2位。1メートル56。

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