ウィザーズが最強バックスに延長で惜敗 八村は自己最長の46分で12得点

[ 2020年2月25日 12:12 ]

延長でシュートを放つウィザーズの八村(AP)
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 NBAの東地区全体で9位につけているウィザーズは23日、地元ワシントンDCでリーグ全体で首位に立っているバックスに134―137(前半47―57、延長11―14)で競り負けて20勝36敗。前日のブルズ戦で自己最多の53得点を挙げたブラドリー・ビール(26)がそれをさらに上回る55得点を稼いだものの、球宴明けの3試合で3連敗となった。

 ウィザーズは最大20点差をつけられながら、第4Qを41―28として同点。このクオーターの残り2・6秒にはビールのパスを受けた八村塁(22)がゴール下でシュートを放ったが、バックスのセンター、ロビン・ロペス(31=213センチ)にブロックされて“準ブザービーター”を阻止された。

 八村は第4Qと延長はフル出場し、46分のプレータイムは12月5日の76ers戦での43分を上回る自己最長記録。FG(フィールドゴール)の成功は12本中4本で12得点と4リバウンドを記録した。延長(5分)の1分2秒には右サイドからこの試合初めての3点シュートを決めてスコアは126―125。さらにウィザーズはビールの連続得点で132―128と4点をリードしたが、この日今季自己最多の40得点を稼いだバックスのクリス・ミドルトン(28)にここから連続9得点を許して“金星”を逃した。シーズン途中でティンバーウルブスから移籍してきたガードのシャバズ・ネイピアー(28)は今季自己最多の27得点。シューターのダビス・バターンズ(27)は膝を痛めて欠場した。

 八村は昨季のMVPで球宴で主将を務めたヤニス・アデトクンボ(25)とマッチアップ。体を寄せてアデトクンボが得意にしているユーロステップやロングストライドからのドライブインは再三に渡って阻止するなどディフェンス面では存在感を示した。そのアデトクンボは22得点と14リバウンドを挙げたものの、第4Qの残り1分36秒に6反則目を犯して退場(今季4回目)。ウィザーズに勝機があったようにも見えた。しかし双子の兄ブルック・ロペス(31)が腰痛で欠場したのに伴って先発したロビン・ロペスが、第4Qの土壇場で八村の“決勝シュート”を阻止。これが大きくものを言って延長でウィザーズを振り切った。

 バックスは3連勝で49勝8敗。延長は今季2戦で初めて勝利を収め、ウィザーズは延長では今季3試合とも敗れた。

 <八村の全オフェンス>

 ▼第1Q(出場9分26秒)

(1)3分45秒・ベースライン際の左サイドを突破してレイアップもアデトクンボが密着マーク=×
(2)6分5秒・ペイント内でのジャンプシュート=×

 ▼第2Q(出場10分31秒)

(3)2分30秒・正面からのドライブインでロペスをかわして左手でショートフック=〇
(4)7分24秒・速攻でネイピアーが外したレイアップをフォロー=〇
(5)11分59秒・ハーフライン付近から距離20メートルのシュート=×

 ▼第3Q(出場9分9秒)

(6)2分57秒・正面やや左から距離5・8メートルのジャンプシュート=×
*5分43秒・フリースロー2本=〇〇

 ▼第4Q(出場12分)

*1分50秒・フリースロー2本=〇×

(7)2分57秒・ペイント内で右手によるショート・フック=〇(アシスト・ワグナー)
(8)5分5秒・右サイドからコナートンを振り切ってシュートもロペスにブロックされる=×
(9)9分21秒・左サイドからの3点シュート=×
(10)残り2・6秒・ゴール下でシュートもロペスにブロックされる=×

 ▼延長(出場5分)

(11)1分2秒・右サイドからの3点シュート=〇(アシスト・ビール)
(12)1分41秒・正面からプルアップでのジャンプシュート=×

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