高橋大輔 村元哉中とアイスダンス初披露 22年北京五輪へ「新しいスタート」

[ 2020年1月11日 05:30 ]

村元とアイスダンスを初披露した高橋大輔(撮影・長久保 豊)
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 今月からアイスダンスに転向したフィギュアスケート男子10年バンクーバー五輪銅メダリストの高橋大輔(33=関大KFSC)が10日、横浜市内で行われたアイスショー「アイス・エクスプロージョン」に出演した。カップルを組む18年平昌五輪代表の村元哉中(26)との滑りを初披露し、その第一歩を刻んだ。22年北京五輪出場を目標とし、2月から米フロリダ州で本格的な練習に着手する。

 シングルスケーターから新たな挑戦を始めた高橋が、第一歩を踏み出した。映画「美女と野獣」のメドレーに乗せ、カップルを組んだ村元と手を取り合った。パートナーを持ち上げるリフトこそお預けだったが、息の合ったスケーティングで魅了。会場からは大きな拍手が湧き起こった。

 昨年12月の全日本選手権でシングルに区切りをつけ、新年からアイスダンスに転向。村元との共演は公の場では初披露となった。「必死すぎて、どんな演技か想像がつかない」。苦笑いした高橋だが、すがすがしく「新しいスタートを切れるアイスショーになった」と語った。

 今回は自らが座長を務めるアイスショー。アイスダンスを極めた名スケーターから貴重な助言も受けた。14年ソチ五輪金メダルのカップルであるデービス、ホワイト組(米国)からは腕の組み方、力の伝え方などを教わり、06年トリノ五輪銀メダルのアゴスト(米国)からはしゃがみ方のコツを伝授された。高橋は「課題しかない」と言いつつも、「まずは互いを知ること。それからテクニックや表現。ここからどう変わっていくか」と自らに期待を込めた。

 12日までアイスショーを行った後、2月からは米フロリダ州を拠点に本格的な練習に着手。今秋の国内のブロック大会出場を照準に定めていくという。最終目的地は、22年北京五輪出場。「2人の世界観を出していければ」。人気スケーターの新たな旅路が始まった。

 ▽アイスダンス 男女2人の動きのシンクロや、スケーティングで踊りを表現。複雑なステップも魅力の一つ。ショートダンスとフリーダンスの合計点で競う。高いリフトや、スロージャンプがある「ペア」と違い、男女がほとんど離れず滑る。76年インスブルック大会(オーストリア)から五輪種目。日本勢は平昌五輪の村元哉中、クリス・リード組ら2度ある15位が最高成績。 

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