【砂村光信 展望】ラグビー大学選手権決勝 明大VS早大 鍵はセットプレー

[ 2020年1月11日 08:30 ]

決勝前日の練習を終え笑顔で取材に応じる明大LO片倉(撮影・村上 大輔)
Photo By スポニチ

 11日のラグビー全国大学選手権決勝(国立競技場)で2連覇を目指す明大と、11大会ぶり16度目の頂点を目指す早大が激突する。

 両校に加えてレフェリーも未経験の新国立競技場が会場であることが、勝敗を分けるかもしれない。旧国立も味方の声が聞きづらかったが、新国立は観客席を覆う屋根もあり、6万人の声援が反響してサインはほぼ聞こえなくなる。ラインアウトのプレー変更やバックスのキック処理など声の連係でミスが起きる可能性は高い。

 鍵はセットプレー。両校とも攻撃はボールキープ力が高く、むしろセットプレーの方が相手ボールを奪いやすい。早大は準々決勝で反則を取られていたスクラムを準決勝で修正し、ラインアウトでは列の2人目に長身選手を立たせてスチールを連発した。ともにレフェリーとしっかりコミュニケーションを取るチームで、反則の見極めなどギリギリの駆け引きが見ものだ。

 攻防での決め手となりそうなのが、早大の中野将と明大リザーブ児玉、両大型CTBのオフロードパス。早大は敵陣よりもスペースが広い自陣からの方が攻めやすく、突破力のあるFB河瀬を明大が早大陣内で止められるかも焦点となる。(元U―23日本代表監督)

続きを表示

この記事のフォト

2020年1月11日のニュース