県浦和、花園史上初のナイター勝利　受験専念は先延ばしも松永主将「大阪で勉強できる時間が増えた」

第99回全国高校ラグビー第３日・２回戦   県浦和33―28青森山田 （ 2019年12月30日    東大阪市・花園ラグビー場 ）

＜青森山田・県浦和＞3回戦進出を決め、歓喜の浦和フィフティーン（撮影・北條　貴史）
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　花園初勝利の勢いで、県浦和が一気に正月超えを果たした。攻守とも果敢なプレーで、留学生2人を擁する青森山田を撃破。三宅邦隆監督も「夢見心地です。凄い選手たちです」と興奮気味に語った。

　開始4分でSH宮崎のキックパスから先制トライを挙げるなど、発想と観察眼に優れたプレーを60分間体現した。21―21と同点の後半17分も、ゴール前のペナルティーでフッカー山際が「その前からディフェンスの戻りが遅かった。笛が鳴ったら行こうと」と速攻して勝ち越しトライ。2トライに加え終盤は再三のジャッカルでピンチを救ったNo・8松永主将も「得意のプレーを決められ良かった」と胸を張った。

　当初は第3グラウンドの第6試合に組み込まれていたが、日没が考慮されて第1グラウンドに変更。花園史上初のナイターとして行われ、男子校らしいノリのいい応援にも背中を押された。受験勉強に専念するのはまた先延ばしとなったが、松永は「大阪という環境で勉強できる時間が2日増えた」といたずらっぽく笑った。