陵侑、W杯16勝で葛西の歴代最多記録へ王手 総合連覇へ好発進「ビッグジャンプ見せられてうれしい」

[ 2019年12月31日 05:30 ]

ノルディックスキー W杯ジャンプ男子個人第8戦 ( 2019年12月29日    ドイツ・オーベルストドルフ ヒルサイズ=HS137メートル )

ジャンプ週間開幕戦で優勝し、笑顔の小林
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 伝統のジャンプ週間開幕戦を兼ねて行われ、昨季W杯総合王者の小林陵侑(23=土屋ホーム)が305・1点で圧勝。昨季史上3人目の4戦全勝優勝を飾ったジャンプ週間で総合2連覇へ好発進した。ジャンプ週間通算5連勝は史上4人目で最多タイ記録。W杯今季3勝目、通算16勝目で、葛西紀明(47=土屋ホーム)が持つ日本歴代最多17勝にも王手をかけた。

 2万5500人の観衆が見守る中、小林陵は不利な追い風となった1本目で138メートルをマーク。「守りに入った」と反省した2本目も134メートルを飛び、差を広げて逃げ切った。「緊張したけど、集中できた。1回目で助走路の滑りがうまくいって、そこからいい感じで2本飛べた」。今季開幕時は夏場の疲労による腰痛に悩まされたものの、超音波治療などで痛みが解消。15日のW杯第5戦で今季初勝利を挙げると、22日の第7戦でも優勝と上り調子でジャンプ週間を迎えていた。

 昨季からジャンプ週間5連勝。レックナーゲル(ドイツ)、ハンナバルト(同)、ストッフ(ポーランド)に並ぶ最多記録で、総合2連覇へ絶好のスタートを切った。W杯通算勝利も船木和喜を抜いて日本勢単独2位となり、最多記録の葛西まであと1勝。「先のことはあまり考えていない。ビッグジャンプを見せられてうれしい」。クールな王者がジャンプ週間中に葛西を超える可能性は十分だ。

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2019年12月31日のニュース