八代亜紀♪熊本フレーフレー♪もっとフレー 30日に地元で開幕・女子ハンド世界選手権で特別サポ就任

[ 2019年11月12日 05:30 ]

くまモンと一緒に応援だモン!!女子ハンドボール世界選手権の大会特別サポーターを務める八代亜紀(撮影・久冨木 修) 
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 熊本が生んだ国民的歌手が女子ハンドボールの世界一決定戦を強力に後押しする。「女子ハンドボール世界選手権」が30日から熊本県内3市5会場で開催される。大会特別サポーターでテーマソング「Hand in Hand~つなぐ想い~」を歌う歌手・八代亜紀(69)は開幕を心待ちにする一人だ。競技の魅力や故郷・熊本への思いを語り大会をアピールするとともに、ラグビーW杯に続く最大級の“おもてなし”を呼びかけた。

 ――日本では1997年の男子大会以来となるハンドボール世界選手権。今回は女子だが、舞台は再び熊本。ラグビーW杯開催都市特別サポーターに続く、大会特別サポーターとしての思いは。

 「ラグビーW杯での熊本は凄く盛り上がってうれしかった。次はハンドボール。開催地となったことには本当に感謝しています。熊本全体で応援しないと。特別サポーターのお話も、皆さんに応援していただき、来年(芸能生活)50周年だからかな。うれしいし、凄く責任を感じます」

 ――3月には日本リーグを観戦。6月には組み合わせ抽選会に出席し、7月は日本代表合宿を訪問して激励。ハンドボールを描いた絵画「躍動」も制作して応援を続けている。ハンドボールの魅力とは。

 「スピード、迫力が本当に凄い。ジャンプして、投げる。シュートする瞬間は止まっているよう。絶対に見た方がいい。今大会でハンドボールファンが増えるんじゃないかな。また、チームワークが素晴らしい。お互いを信頼していて“つなぐ”ってこういうことなんだと思いましたね」

 ――16年の熊本地震後、義援金やコンサートなどさまざまな形で故郷を支え、今も活動を続けている。震災からの復興を目指す熊本への思いは。

 「震災が起こった時は東京にいて、すぐに行こうと行政に相談をしたら“現場の受け入れ態勢を整えます”ということでしたので、とにかくすぐ翌日に義援金の寄付をしまして、その後に日程を調整しました。しばらくは胃が痛くて、1カ月続けて胃薬を飲んだのは初めてだった。6月の支援イベントで崩れ落ちた熊本城を見た時は悲しくて、皆さんに“熊本城がケガしたね。包帯巻いてあげよう”って。子供たちも共感してくれましたね。今は皆、前向き。熊本人は頑張り屋でめげない。私も昔は売れなかったけど“肥後もっこす”で頑張って50年。大会では世界の皆さんに復興への意気込み、頑張っている姿を見せられたら。支援に対する感謝の気持ちも伝えていきたい」

 ――日本代表「おりひめジャパン」は開催国枠で東京五輪出場も決まっている。今大会に期待することは。

 「どのスポーツでも日本代表は大好き。日本を背負って戦う覚悟と責任と努力をひしひしと感じるんです。絶対に後押ししないと。おりひめジャパンには悔いのないよう、精いっぱいやってもらえればそれで満足。ラグビーW杯でも日本代表からは命がけの気迫が伝わってきた。私もレコード大賞とか紅白では心臓が止まるくらい緊張した。そんな経験は一生に何度もない。おりひめジャパンも2年に一度の世界の舞台を、気迫を込めて頑張ってもらえれば。熊本のチーム、オムロンの選手の活躍も楽しみです」

 ――ハンドボールに魅了されて、大会の応援は他のスポーツの日本代表戦以上に熱が入るのでは。

 「(他のスポーツの)日本代表戦はいつも感情移入しすぎちゃう。録画して、集中して見るが、見ていられないことも。今回は選手ともお話しさせてもらって、もう身内がやるようなもの。“見てられない、どうなった?どうなった?”となるかもしれません」

 ――スポニチ読者、日本のハンドボールファンへのメッセージを。

 「ぜひ大会にいらしてください。そして両チームを応援しましょう。相手チームも称えて、外国の方たちが勝っても負けても“日本、熊本は良かった”と言ってもらえるようにもてなし、歓迎しましょう。熊本は食べ物もおいしいし、観光地もどこも素晴らしいので、絶対に楽しいです。被災から復興途中の阿蘇地区なども見ていただけたらうれしいですね」

 ≪「おりひめジャパン」激励の様子を放送≫○…八代が東京・味の素ナショナルトレーニングセンターで行われた「おりひめジャパン」の代表合宿を訪れた様子は28日のBS11(イレブン)「八代亜紀いい歌いい話」(後8・00)で放送。八代が実際にハンドボールの迫力を体感し、代表選手やウルリック・キルケリー監督にインタビューした模様、激励の歌を送るシーンもあり内容は盛りだくさん。「大会を盛り上げようと、開幕直前の放送に合わせて準備しました。何を歌ったかはお楽しみ」と笑顔で話した。

 ≪来年芸能生活50周年≫◆八代 亜紀(やしろ・あき)1950年(昭25)8月29日生まれ、熊本県八代市出身の69歳。中学卒業後、バスガイドを経て上京し、クラブ歌手に。71年「愛は死んでも」でデビュー。「愛の終着駅」「舟唄」などが大ヒット、80年に「雨の慕情」で日本レコード大賞を受賞。2010年に文化庁長官表彰を受賞。12年のジャズアルバム「夜のアルバム」は、世界75カ国に配信。絵画ではフランスの「ル・サロン」展に5年連続入選して、永久会員に。18年12月に新曲「だいじょうぶ」を配信し、今年2月にはお笑い芸人・みやぞんとのデュエットバージョンも収録したCDを発売。12月20日には熊本城ホールのこけら落としシリーズとしてスペシャルコンサートを開催。

 ◇女子ハンドボール世界選手権大会 2年ごとに開催。1957年に始まり、日本初開催となる今大会で24回目。次回は21年のスペイン。最多優勝はロシアの4回。前回のドイツ大会はフランスが制し日本は16位。優勝国は東京五輪出場権と次回大会の出場権を得る。各地の大陸予選を勝ち上がった24カ国が出場。1次リーグは24チームが4組で総当たりで争う。各組の上位3チーム(計12チーム)が2組で争う2次リーグに進出。各組上位2チームが準決勝に進み決勝は12月15日。

 ◇チケット情報 ▽申し込みの流れ (1)公式サイトにアクセス「2019女子ハンド」で検索(2)チケットを申し込む(3)申し込み完了メール到着(4)コンビニエンスストアで支払い(クレジットカード支払いは自動引き落とし) ▽会場 パークドーム熊本(メイン会場)、アクアドームくまもと、熊本県立総合体育館(熊本市)、山鹿市総合体育館、八代市総合体育館 ▽種類 1日券、会場パッケージ(1次リーグのみ対象)、ホスピタリティーチケット(パークドーム熊本のみ)、ハッピーアワーチケット(平日の全会場、土日の一部会場限定で販売。2試合目以降に入場可能で各会場のファンゾーンで使えるクーポン券付き) ☆問い合わせ (電)050(5433)1080

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