テコンドー金原会長と一問一答 検証委員会の立ち上げ「今が一番良いタイミング」

[ 2019年10月28日 20:28 ]

<テコンドー協会騒動関連>報道陣の質問に答えながら帰途につく金原会長(撮影・大塚 徹)                                                                                                                                              
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 強化方針をめぐってトップ選手と対立し、混乱が続く全日本テコンドー協会が28日、都内で臨時理事会を開いた。 

  
 金原昇会長が現理事の総辞職を提案し、決議された。協会の組織運営に対する検証や新たな理事の選任を担当する検証委員会が立ち上げられた。

 金原会長は1時間以上のヒアリングの後に取材に応じた。

 以下は金原会長の一問一答。

 ――ヒアリングではどのような話がされたか?

 未来に向けて協会をさらに良くしていただけるように、先生方に色々なお話をしました。

 ――検証委員の方々にはどういうようなお話を聞いてもらって、どのような結論を出して欲しいという思いがあるか?

 いま各報道の中で、異なった内容のケースがあるじゃないですか。やはりテコンドー協会のイメージが損なわれている部分がありますね。それよりも選手、ジュニアにしてもこれから未来のある選手がいっぱいいるわけです。こういった協会では良くないということで、さらにガバナンスがしっかり構築できるように、また、それが選手を守るということになると思います。その部分をお願いをして、先生たちに検証していただく、という話をしました。

 ――外部の有識者の人選についてはどう考えるか?

 我々の人選ですか?これは全て先生方にお願いすることですから、私が考えることではないです。
 
 ――(検証委員会の)境田弁護士は1カ月くらいの結論としていたが、会長としてはどう考えるか?

 先生たちの話の中では1カ月くらいを目処にと言われています。当然、私を含め、関係者のヒアリング等ありますので、そのくらいが妥当じゃないかと思っています。

 ――結論が出された場合は協会としてどのように受け止めるか?
 それはもう、その通り受け止めるものです。

 ――このタイミングでの検証委員会の立ち上げについては?

 一番良いタイミングじゃないですか。この一連の流れの中で、(有識者ら)先生の方に。今が一番良いタイミングだと思います。

 ――高橋美穂さんと岡本依子さんに仰りたいことは?

 いえ、別にないですよ。我々は仲間ですから。やはりみなさんが考えていることはさらに協会が良くなることですから。考えていることは同じだと思います。

 ――元々、向こうから総辞職したいという提案があったが?

 それは今回と意味は全然違いますよ。今回は、境田先生にお願いをして、外部の方たちに検証していただくということですから、我々がゼロになった状態で見ていただかないと、先生方が検証できない。ですから私の方から逆に各個人個人にご理解を得たという風に考えています。

 ――再任ということはご自身で考えているか?

 いやいや、たらればの話はお答えしたくないです。

 ――会長の方から先生方にお願いしたという話だが、第三者委員会という言い方はできるか?

 いや第三者委員会じゃないですよ。

 ――外部の委員会を設置ということか?

 役員との選任委員会ですよね。ですから我々が再度、検証していただいて、しっかりと役員を選んでいただきたいと、こういうお願いです。

 ――辞めなければいけないとなった時に寂しさはあるのか?

 寂しさというよりも、もし仮にそうなれば、さらに外から私は応援したいと思っています。結果的に役職があるかないかは全然私にとって関係ない。協会が未来に向けて良くなる選択があればそれが一番です。

 ――会長にとってテコンドーとはどういうものか?

 どういうもの?難しいですね。素晴らしい競技ですよ。ですから皆さん方も、本当にこれからテコンドーを応援していただきたいと思っています。的確に報道してください。悪い協会じゃないですよ。選手がかわいそうですよ。やっぱり事実の報道をして欲しいと思います。

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