フッカー北出卓也 スローイング評価され、本人もビックリ代表選出

[ 2019年9月11日 05:30 ]

6日の南アフリカ戦で初キャップ獲得の北出
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 フッカーの3人目で滑り込んだ。キャップ(国際試合の出場)0で選出され、本人が一番驚いた。「合宿を通してなかなか厳しい状況が多かった。最後まで諦めずにやろうと思って行動していた」。決め手になったのは、ラインアウトのスローイングの正確さだった。

 高校時代から安定感が光った。東海大仰星高の恩師、東海大相模高の土井副校長は、代えが利かない存在だったと振り返る。

 「ゴール前のラインアウトで、奇麗にボールを捕れるかが重要。北出がスロワーだと成功率95%。彼がいることで、モールで1試合1、2トライを奪える計算ができていた」

 巨体のFWだった中学時代は、GKを蹴るほど器用だった。運動能力の高さが、スローイングの精度につながっている。当たりも強く、パスもうまい。

 今春の日本代表特別チーム「ウルフパック」で3試合に出場。限られた機会でアピールに成功した。6日の南アフリカ戦で初キャップを獲得。W杯でも、巡ってきたチャンスをものにする。

 ◆北出 卓也(きたで・たくや)1992年(平4)9月14日生まれ、京都市出身の26歳。3歳でラグビーを始め、東海大仰星、東海大から15年にサントリー入り。6日の南ア戦で代表初キャップ。1メートル80、102キロ。

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2019年9月11日のニュース