【玉ノ井親方 視点】貴景勝 相撲勘戻ればさらに調子上向き

[ 2019年9月11日 08:32 ]

大相撲秋場所3日目 ( 2019年9月10日    両国国技館 )

<秋場所3日目>朝乃山(右)をはたき込みで破る貴景勝(撮影・郡司 修)
Photo By スポニチ

 貴景勝は朝乃山の体勢が低いのを見てタイミングよくはたき込んだ。冷静な判断が光る一番だった。相手が左差しを狙ってくるのは分かっていたから、一度押し込んだ後、すぐに引いている。そこで間合いを取ったことで、はたきも決まりやすくなった。もちろん、引かずにそのまま押し切って勝つのが理想。だが、相手の動きがよく見えていたからこそ、とっさに手が出た感じだったと思う。

 ただ2日目、3日目の取組は踏み込んではいるが、両足がそろって前に出ている印象を受けた。足がそろうとバランスが崩れやすくなる。2場所休場したのだから相撲勘が鈍っているのは仕方がない。まだ今はフワフワ取っている感じだと思う。きょう4日目の友風は突き押し相撲だが、組んでも取れる。低く当たって押し切る相撲を取れれば、調子はグッと上がっていくはずだ。(元大関・栃東)

続きを表示

2019年9月11日のニュース