米国敗れる!フランスに10点差 世界主要大会の連勝は48でストップ

[ 2019年9月11日 22:04 ]

厳しい表情で戦況を見守る米国のポポビッチ監督(AP)
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 男子バスケットボールのW杯中国大会で大会3連覇を目指していた世界ランク1位の米国は11日、広東省東莞でフランスとの準々決勝に臨んだが79―89(18―18、21―27、27―18、13―26)で敗れ、2006年の旧世界選手権・3位決定戦から続いていた五輪とW杯(旧世界選手権を含む)の世界主要大会での連勝は48でストップした。

 米国はNBAで2季連続の最優秀守備選手に選出されているフランスのセンター、ルディー・ゴベア(27=ジャズ)をインサイドで抑え込むことができず、21得点、16リバウンド、3ブロックショットを許すなど、今大会で再三にわたって露呈しているゴール下での攻防で後手に回った形。米国の先発センターで、NBAのブロックショット部門で昨季1位だったマイルズ・ターナー(23)は第1Q4分すぎに早くも2反則目を犯してファウルトラブル。ゴベアをマークするべきセンターを欠いた米国はガードとフォワードだけの「スモール・ラインアップ」で対抗しようとしたがフランスの「高さ」をかわすことができなかった。

 米国は前半を6点差のビハインドで終え、後半での反撃を狙ったが、第3Q開始53秒、右コーナーから3点シュートを決めたニコラス・バトゥーム(30=ホーネッツ)に対してジョー・ハリス(28)が反則。バトゥームは与えられたフリースロー1本も決めて「4点プレー」を成立させ、米国はいきなり“カウンターパンチ”を食らう滑り出しとなった。その後10点差をはねのけて一時は逆転したものの、第4Qの中盤から連続12失点。ニックスのガード、フランク・ニリキーナ(21)に3点シュートを含む2本のシュートを連続して決められて点差を広げられた。第4Qではマーカス・スマート(25)がフリースローを4本連続で失敗。ミスも続出して競り負ける結果となった。

 ゴベアとジャズではチームメートとなるドノバン・ミッチェル(23)は29得点をマークして奮闘したものの、今大会では1位だったチーム・リバウンド本数で19―31とフランスを大幅に下回るなど、バスケ王国らしからぬ数字がずらり。オールスター級の候補選手が次々に辞退して苦しいチーム編成だったが、準々決勝で力尽きた。

 フランスはW杯では2大会連続のベスト4。NBAマジックに所属するエバン・フォーニエー(26)が4本の3点シュートで22得点を挙げ、13日の準決勝ではセルビアを下した世界ランク5位のアルゼンチンと顔を合わせることになった。なお米国は12日に行われる5~8位決定予備戦でセルビアと顔を合わせる。

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