桃田男泣き!日本人初の連覇 五輪本番会場で10戦無敗

[ 2019年7月29日 05:30 ]

バドミントン ダイハツ・ヨネックスジャパン・オープン最終日 ( 2019年7月28日    東京・武蔵野の森総合スポーツプラザ )

<バドミントン ヨネックスジャパンオープン 男子シングルス決勝>優勝インタビューで涙を流す桃田(撮影・西海健太郎)
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 トップランカーになった今でも、地元の応援が心に染みた。桃田は、優勝インタビュー中に男泣きした。「凄い苦しかったけど、皆さんのおかげで頑張ることができました」。有言実行で果たした日本勢初の大会連覇。重圧が一気に解き放たれた瞬間だった。その後の会見では「泣くつもりはなかったけど、感情が入りすぎて泣いちゃいました」と苦笑いした。

 王者の風格だ。相手のスマッシュを持ち味のレシーブで拾い、ラリーでミスを誘う。相手が攻勢を強めた第2ゲーム9―8の場面、「ガツンと一発」。こん身のスマッシュで主導権を渡さない。そこから怒濤(どとう)の8連続得点で大勢は決した。前週のインドネシア・オープンでは、受け身になってまさかの2回戦負け。「苦しい場面でも強い気持ちで」。会場の声援を聞けば、力が湧いてきた。桃田に弱気な姿はなかった。

 昨年に続き、東京五輪会場ではこれで10連勝。無敗の王者として、来年の夢舞台に挑むことになる。「まだ五輪のイメージが湧かない」としつつ「今日は少し納得いくプレーができた。コートの感覚も凄くいい。楽しませられるように、恩返しできるように、試合ができたら」と誓った。1年後の金メダルへ、この勝利でさらに加速する。

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