安美錦の安治川親方が引退会見 22年半の力士生活、晴れ晴れした笑顔で「幸せな、いい力士人生だった」

[ 2019年7月18日 16:19 ]

<元関脇・安美錦、安治川親方会見>会見で晴れ晴れとした表情をみせる元関脇・安美錦の安治川親方(撮影・坂田 高浩)
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 大相撲名古屋場所11日目の17日に引退が正式発表された元関脇・安美錦の安治川親方(40)が18日昼、ドルフィンズアリーナで会見し、改めて思いを語った。22年半に及ぶプロ生活で、関取在位117場所は魁皇に並んで歴代1位。「自分の好きな相撲を長くやってこられた。幸せな、いい力士人生だった」。涙はなく、晴れ晴れとした表情だった。

 勝負の世界から身を引いたことで、もともと定評があった情報発信力を一層発揮しやすくなったようだ。たびたび報道陣の笑いを誘発。技能賞6回受賞の技巧派として鳴らし、決まり手の種類は45に及んだ。「いろんな技をやったけど。前みつを取って頭をつけて出し投げ。青森で小さい頃からやってきた相撲が自分の誇れる技かな。でも大きい相撲を教えてくれれば、こんなに髪を減らさなくてよかった。これから(髪を)生やす努力をします」。この一例が示すような明るい引退会見だった。

 思い出の一番を問われると「こんなに長くやっていると、たくさんある。いろんな横綱、大関と対戦したことをはじめ、全てが思い出」としつつ、2017年九州場所千秋楽の千代翔馬戦を挙げた。西前頭3枚目の16年夏場所で左アキレス腱断裂の重傷を負い、次の名古屋場所を全休して十両へ陥落。17年九州場所でようやく幕内に復帰し、千秋楽の勝利で敢闘賞を受賞した。「ケガで、つらい状況から、あそこまで戻ってこられた。家族やみんなの支えのおかげ」。度重なるケガを乗り越える不屈の闘志、その源泉は周囲の励ましにあったと深く感謝した。

 後進の指導に当たる今後について「稽古場でやったことを土俵で出せる力士を育てたい」と語った。その心は、稽古場で実戦を想定しながら稽古を積んでいれば、そのまま本場所で出せる。漫然と“稽古のための稽古”をするのではなく「頭で考えて相撲を取ってほしい」と自身の経験をしっかり次世代へ伝える意気込みだ。

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