【玉ノ井親方の視点】すぐに引く悪癖出ず流れに乗る鶴竜

[ 2019年7月18日 08:47 ]

大相撲名古屋場所11日目 ( 2019年7月17日    ドルフィンズアリーナ )

琴奨菊(右)を突き倒しで下した鶴竜(撮影・坂田 高浩)
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 高安が休場し4大関不在の寂しい場所になった。ケガだから仕方がないが、豪栄道33歳、栃ノ心31歳、高安29歳。だんだんケガも治りにくい年齢になっている。その事を自覚し、またいい相撲を取れるようにしっかり治して戻ってきてほしい。

 本場所の土俵は横綱が盛り上げている。今場所の鶴竜は立ち合いの当たりが低く角度がいい。だから押されてもすぐに押し返すことができている。馬力のある琴奨菊に土俵際まで押し込まれたものの、その後の反応が良かった。回り込みながら投げを打って体勢を立て直すと、最後は喉輪で押し込み突き倒した。調子が悪い時はすぐに引く癖が出るが、今場所はそれもない。引いて回り込むような形になっていないから相撲の流れもいい。ただ、油断は禁物。まだ御嶽海戦も残っている。このまま気を引き締めて取ることが大事だ。 (元大関・栃東)

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2019年7月18日のニュース