八村 自己最多25得点、守備も光った、指揮官高評価

[ 2019年7月13日 05:30 ]

サマーリーグ3戦目の出場を果たしたウィザーズの八村(AP)
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 NBAサマーリーグは11日(日本時間12日)、米ラスベガスで行われ、3試合目の出場となったウィザーズの八村塁(21)が自己最多の25得点、9リバウンド、2ブロックショットと大暴れ。プロ初となる3点シュートも2本決めるなど、両軍最多得点の活躍で76―71の勝利に貢献した。チームは予選ラウンドを2勝2敗で終え、13日(同14日)のコンソレーション(敗者戦)でニックスと対戦する。

 1試合休養して実戦復帰した八村が圧巻のパフォーマンスだ。第3クオーター(Q)1分54秒、右45度から過去2試合では決めていなかった3点シュートを成功。5分38秒には正面から、試合を47―46とひっくり返す3ポイントを沈めた。第4Qにはアリウープでのレイアップを決めるなど、3戦目で初の20点超えとなる25得点。3ポイントについて問われると「毎日練習しているので、自信を持って打つ気持ちでやりました」と胸を張った。

 この日はインサイドで厳しくマークされたが、対応してアウトサイドでのプレーを増やした。「それが僕の強みというか、中でも外でもできるので。今日は大きな動けない選手が僕についていた」。相手の速攻での得点を阻止するブロックショットやリバウンドなどディフェンスでの活躍もあり、指揮を執るパック・コーチは「オフェンスでも良い場面はあったが、ディフェンス面の働きを評価したい」と称賛した。

 大学とNBAの違いに戸惑いながらも1試合ごとに修正し、プロの試合のリズムに慣れつつある。「NBAに入るために見せる選手がいっぱい来ているところで、ちゃんと結果を残せているのはいいと思う」。手応えを口にするルーキーに、パック・コーチも「もっとやってくれる。凄い才能を持っていて、キャンプでは我々の全てのメニューをこなすことになる」と主力級の扱いを約束した。

 ≪渡辺「もう出ないかも」≫グリズリーズとツーウエー契約を結ぶ渡辺雄太(24)はセルティックス戦にベンチ入りしたものの出番なし。左ふくらはぎを痛めており、2試合連続の欠場となった。チームは13日のプレーオフで再びセルティックスと対戦するが、「(今大会は)もう出ないかもしれません」と話した。ジェンキンズ・ヘッドコーチは「痛みがある限りリスクを冒したくない。このあと代表の忙しいスケジュールが待っているし、大事を取った」と説明した。

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