森重隆氏「死ぬ気でやる」 新会長就任前に施政方針演説「協会をオープンに」

[ 2019年6月12日 20:00 ]

森重隆氏
Photo By スポニチ

 日本ラグビー協会は12日に都内で理事会を開き、2019・20年度の理事・幹事候補を決定した。理事候補は女性5人を含む24人で、新任は次期副会長就任が確実視される前ヤマハ発動機監督の清宮克幸氏(51)や元早大監督の中竹竜二氏(46)ら11人。70歳以上は理事になれない定年規定に従って若返りが進んだほか、15人制男子日本代表強化委員長の薫田真広氏(52)らが外れた。今月29日の評議員会での承認を経て新理事会が発足し、元日本代表主将の森重隆副会長(67)が新会長に就任する見込みだ。

 森副会長は理事会後に記者に囲まれ、「本当にラグビーのために頑張りたい。1期2年、死ぬ気でやります」と早くも新会長としての“施政方針演説”を口にした。「割とスムーズに決まった」という理事候補を「若返りゃいいってもんでもない。誰か重鎮がいないと」と評しながらも、今後の協会について「オープンにしたい。今まで閉鎖的というか。コソコソは悪口を言う時だけでいい(笑い)」とジョーク交じりに“改革”に乗り出したい意欲を見せた。

 具体的な改革ポイントとしては「大事なのは国際競争力」と指摘。スーパーラグビーからの除外が決まったサンウルブズを「新しいファンが生まれたのに、そういうファンがいなくなってしまうのは寂しい。交渉力がなかったからこうなった」と残念がった。また、サンウルブズの除外後に代表強化の柱としてレベルアップが期待されるトップリーグに関しては「清宮が考えてくれるよ。清宮しかいないと思う」と“改革役”に指名した。会長就任後は地元の福岡から東京へ“単身赴任”する方針を示しながらも「会長が自分で洗濯するのは…」と苦笑いした。

続きを表示

2019年6月12日のニュース