【田中史朗インタビュー1】W杯まで100日「楽しみ。前回よりいいチームが出来上がると思う」

[ 2019年6月12日 14:40 ]

ラグビー日本代表・田中史朗インタビュー1

ラグビー日本代表宮崎合宿の練習中に笑顔を見せるベテランSH田中史朗
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 ラグビーW杯日本大会開幕まで100日を迎え、宮崎合宿中の日本代表のベテランSH田中史朗(34=キヤノン)が本紙などの取材に応じた。出場すれば自身3度目となる楕円(だえん)の祭典への思い、そして、史上初の8強進出を狙すジャパンの現在地とは――。日本の精神的支柱が全てを語り尽くした。

 ――W杯まで100日前になった。率直に思うことは。

 「興奮している。100日前で、前回大会もいい状態でできたので。まだチームが100%で出来上がっていないので、そこをしっかり詰めてやっていけば前回を超えられるようなチームになれる。100日前で楽しみです」

 ――15年大会とのチーム状況の違いは。

 「前回はいろんなチームにいろんな人がいて、ということだったが、今はサンウルブズというチームがあって、全員の戦い方の認識が一緒。代表としてのラグビーへの入り方が全員、楽になっている。チームとして早くくっつきやすい。組み立てやすい。まとまりやすくなっている。プラス、リーダーシップ。前回のW杯があったからこそ、みんなが日本代表になりたいという思いを絶対持っている。リーダーとして引っ張りたい思いも持っている。前回よりいいチームが出来上がると思う」

 ――この3年、代表のレベルが上がったと口にしているが、どういった状況で感じるか?

 「プレーしていても、前回は僕がずっと文句を言っていると言われてましたけど。今はそういう部分が全くない。もし何かあってもリーダー陣が発言して、常に質の高いラグビーをできている。意識の違い方、入り方が違う」

 ――若手もチームに入りやすい?

 「はい。リーチが高い意識で引っ張っているので。リーチを見て、みんながプレーしている。全員が意識が高い状態になっている」

 ――リーチ主将は15年大会とどう違うか。

 「自信に満ちあふれている。チーフスで培った能力であったり、しんどいこともジャパンでもやってきている。そういうことを踏まえての自信になって、彼のプレーに出ている。今はケガをして、しんどい時期を過ごしていますけど。彼がいるといないではジャパンは全然変わってくる。彼がいるから代表がうまく動いている」

 ――BK陣で最年長。心境の変化は。

 「あまり変わりはしない。少し不安が出た。自分の能力への不安ですかね。足も遅いですし、フィットネスがないですし。経験だけではラグビーはできない。なので今、必死になって自分を高めている時ですね」

 ――特に上げる能力は何か?

 「全てです。休みの時期にフィットネスを頑張って上げていた。今はしっかり走れている状態かなと思いますし。あとはスピード、パスの精度、キックの精度を上げていきたい」

 ――この合宿に来る前はどんな過ごし方を?

 「個人でフィットネスをしたり。キヤノンには一回も行っていないので、申し訳ないんですけど。個人でウエイトをしたりというのをずっとしてきました」

 ――3日に代表メンバー発表があり、心機一転したことは。

 「特にないです。すみません」

=インタビュー2に続く=

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2019年6月12日のニュース