川内優輝、コースも食も予行!世界選手権へドーハ視察

[ 2019年6月3日 05:30 ]

都内でランニングイベントに参加した川内(左)
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 男子マラソンの川内優輝(32=あいおいニッセイ同和損保)が代表に決まった世界選手権(9月27日開幕)を見据え、近日中に開催地のカタール・ドーハを下見することが2日、分かった。

 これまで11、13、17年と3度世界選手権に出場。英国・ロンドンで開催された17年は年末年始にコースを試走したことがあるが、気象条件などは本番とは違う環境だった。今回は気温などが10月5日のレースに近いコンディションのもと、現地で大舞台へのイメージを高める。

 現地時間23時59分というスタート時間に合わせ、試走でも深夜のドーハを駆ける。「だいたい同じコンディションで走れるのは大きい」。4月にプロ転向したことで公務員時代よりも自由な調整が可能に。「やっと他の選手と同じようなことができる。プロになった意味がありますね」と笑みを浮かべた。

 目的は試走だけではない。レース前にカレーを食べる川内は、海外レースでもルーティンを崩さない。過去に現地でカレー屋を見つけて“勝負飯”を堪能しており、今回のドーハ滞在では現地での食環境のリサーチも行う。

 6月末からは北海道・釧路で合宿を行い、7月7日のゴールドコースト・マラソン(オーストラリア)に出場後、再び北海道へ。道内で開催されるトラックのホクレン・ディスタンスの5000メートルでスピードを強化し、自己ベスト(13分58秒62)の更新を視野に入れる。「トラックのタイムが上がってくれば、マラソンにつながる」と気合十分だ。

 17年世界選手権は8位入賞に3秒届かない9位に終わった。「前回、果たせなかった入賞は、プロランナーとして果たさないといけない」と強い決意で臨む4度目の大舞台。コースへの対応、食の充実、スピード強化と万全の準備の先に入賞、そして表彰台が見えてくる。

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2019年6月3日のニュース