悪夢の連続18失点…ラプターズ後半開始早々に失速 ナース監督は原因究明に着手

[ 2019年6月3日 13:28 ]

ウォリアーズのカリーと会話を交わすラプターズのナース監督(AP)
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 NBAファイナル第2戦にはオバマ元米大統領が観戦していたが、その超VIPの前でラプターズはプレーオフでの連勝を5で阻止され、ファイナルでは貴重なホーム・アドバンテージを失ってしまった。

 前半で5点をリードしたものの、後半が始まると一方的な展開。フレッド・バンブリート(25)が3点シュートでチーム最初の得点を記録するまで、5分40秒間にわたってノースコアというNBAのチームとしては考えられない“空白”の時間帯となった。この間一気に18点を奪われ(第2Q終盤からは連続20失点)、第1戦で32得点を稼いだパスカル・シアカム(25)は3本、カワイ・レナード(27)は2本のシュートを失敗。チーム全体では8本連続でシュートを外し、ターンオーバーは5回を数えた。

 就任初年度でチームを初のファイナルに導いたニック・ナース監督(51)は「4、5本はイージーなシュートだったのに全部入らなかった。しかもこのオフェンスがディフェンスにも影響してしまった」と反省の弁。「何か起こったのかを見極めないといけない」と第3戦までに敗因の分析をしっかり行うことも誓っていた。

 第4Q残り3分52秒で6反則目をコールされて退場となったカイル・ラウリー(33)も「第3Qでいいプレーをすることができなかった。あまりに多くのシュートをミスしてしまった。ディフェンスへの戻りも遅れて対応できなかった」とショックを隠せない。ラプターズはアリーナにいた2万人と、パブリックビューイングに詰めかけた数万人のファンからの大声援とサポートを受けていたが、そのホーム・アドバンテージを第3Q(21―34)には生かせなかった。

 それでもナース監督は「条件はまだ同じ。今度がこちらが敵地で取り返せばいいんだ。うちの選手ならできる」とオークランドでのリベンジに虎視眈々。ウォリアーズはシューターのクレイ・トンプソン(29)が左太腿の肉離れを引き起こしており、シリーズの行方はまだどちらに転ぶのかわからない状況だ。

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