錦織に聞く 熱闘制し「気力で最後は戦った」「チョレイという気分でした」

[ 2019年6月4日 00:55 ]

テニス 全仏オープン第9日 ( 2019年6月3日    パリ・ローランギャロス )

ペールを下し笑顔で会見する錦織(撮影・小海途 良幹)
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 男子シングルス4回戦で、第7シードの錦織圭(29=日清食品)が世界38位のブノワ・ペール(30=フランス)に6―2、6―7、6―2、6―7、7―5でフルセットの末に競り勝った。前日に日没順延となり、第4セット0―0から再開。2日がかりの死闘を制し、2年ぶり3度目の8強進出となった。4日には日本男子として1933年の佐藤次郎以来86年ぶりの4強が懸かる準々決勝で、第2シードのラファエル・ナダル(33=スペイン)と対戦する。試合後に公式会見に臨み、熱戦を振り返った。

 ――試合を振り返って。
 「長い2日間でした。昨日(2日)の入りは良かったですね。取った2セットは両方とも良いプレーができていた。今日(3日)も続けれるかなと思ったけど、彼(ペール)のボールを伸びてきて、第1サーブも入っていたので簡単ではなかった。マッチポイントがありながらタイブレークを落として、体力的にもつらかったですね。最後の方は動けていなかった。気力で最後は戦っていました。正直、ファイナルセットは勝てると思っていなかった。特にサービスゲームは常にプレシャーを感じていました」

 ――日をまたぐ試合で気をつけることは。
 「昨日(2日)はいい感じで終われた。真っ暗な中でボールがほぼ見えなかったのにリターンが冴えていたり。気持ち的にポジティブな状態で終われました。その中で一番気にしているのはしっかり寝ることですね。本当は8時間、9時間、寝たいですけど、治療したり、ご飯食べたりして、7時間半ぐらいは寝られました。12時ぐらいに治療が終わったので、寝たのは12時半頃だと思います。自分の中で、目がぱっちり開くか開かないかは睡眠で決まってくる」

 ――試合後テレビカメラのレンズに「チョレイ!!」と書いていたが。
 「チョレイという気分でした。本当は張本君の一番良い時の海老反りみたいなガッツポーズをしたかったんですが、まったく元気がなくて、できなかった。個人的にあのガッツポーズが好き」

 ――次はナダルとの試合になる。
 「クレーでは一番強い選手。特に全仏では(11回優勝の)驚異的な記録も持っているし、一番タフな相手になる。崩すのはすごく難しい。ディフェンス力もあるし、浅いボールがいくと怖さがある。多分フレッシュな状態に戻すのは無理だけど、長いラリーが必然的に多くなるので、どうにかしてリカバリーしたい」

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