大坂よ引き出し増やせ ロンドン五輪代表監督・村上武資が提言

[ 2019年6月3日 08:45 ]

テニス 全仏オープン第7日 ( 2019年6月1日    パリ・ローランギャロス )

ストレートで敗れ全仏の舞台を去る大坂(撮影・小海途 良幹)
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 女子シングルス3回戦で、第1シードの大坂なおみ(21=日清食品)は世界42位のカテリナ・シニアコバ(23=チェコ)に4―6、2―6で敗れた。日本女子では04年の浅越しのぶ以来の16強入りを逃し、昨夏の全米、1月の全豪に続く4大大会3連覇も消滅。ロンドン五輪日本代表監督の村上武資氏(54)が敗因や課題を分析した。

 厳しい言い方をすれば、大坂さんは戦い方にバリエーションがない。それが一番の敗因だ。相手が下がりディフェンシブな位置にいる場合に浅くて緩いボールを打って前に出すなどの工夫がない。サーブもワイドとセンターだけで(相手の体を狙う)ボディーがない。引き出しが少ないから、主導権を握れない時も無理に強打してネットにかかる。そのオンパレードだった。

 対するシニアコバは基本的に大坂さんの打つボールのコースを読んでいた。ディフェンス力があり、バックハンドの技術も高い。大坂さんに低い位置でボールを打たせてミスを誘うのが、テーマだったのだと思う。ダブルスでグランドスラムを優勝しているだけあり、相手の方が3枚ぐらい上手だった。

 ハードコートでは相手が振り遅れて、決まっていたショットでも、球足の遅いクレーでは返される。パワーとスピードだけで何とかできないのが赤土。相手を揺さぶって崩してから決める組み立てを考える必要がある。ラリーするボールと仕掛けるボールを見極めないといけない。(次の4大大会の)ウィンブルドンは芝で球足が速いので、大坂さんのショットが決まる確率は上がる。ただ、球が滑って高く弾まないので、攻め急いで低い位置で強打してネットにかける回数が増えれば、今回と同じような負け方をする可能性もある。

 今後はドロップショットなどの技術も必要になるが、タッチ系の感覚は簡単には身につかない。逆に言えば、それがない中での世界ランキング1位は凄い。4大大会を勝ち続けるためには、心・技・体の全てが必要だと再認識できた試合。日本テニス界全体が教訓にしないといけない。(WOWOW解説者、ロンドン五輪代表監督)

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