ウォリアーズが敵地で1勝 故障者続出も第2戦ではラプターズに5点差で勝利

[ 2019年6月3日 12:28 ]

ラウリーのシュートをブロックするカズンズ(AP)
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 NBAファイナルは2日にカナダのトロントで第2戦を行い、3連覇を狙うウォリアーズ(西地区)が109―104(前半54―59)で地元のラプターズ(東地区)を下して1勝1敗。前半終了時点では4点差をつけられたが、後半開始から一気に連続18点を奪って試合をひっくり返した。

 クレイ・トンプソン(29)が4本の3点シュートなどでチーム最多の25得点を挙げたが、第4Qの3分すぎに左太腿の肉離れでダウン。フォワード兼センターのケビン・ルーニー(23)も前半で右肩を強打して後半を欠場するなど、故障者が続出する試合となったが、106―104で迎えた第4Qの残り5・9秒、2015年のファイナルでMVPとなっているアンドレ・イグダーラ(35)が、ここ4試合で11本すべてを失敗していた3点シュートを左45度から成功させて試合を決めた。

 ステフィン・カリー(31)は23得点を稼いだものの第4Qは無得点。残り1分8秒には審判が反則をコールしたあとにボールを投げ上げたためにテクニカル・ファウルを宣告され、ラプターズに反撃機を与えてしまうなど軽率なプレーもあった。

 それでも復帰2戦目となったセンターのディマーカス・カズンズ(28)が28分出場して11得点、10リバウンド、6アシスト、2ブロックショットをマーク。ドレイモンド・グリーン(29)も17得点、10リバウンド、9アシスト、2スティールを記録するなど先発陣が奮起。トンプソンの代役として終盤に起用されたクイン・クック(26)も3本の3点シュートで9得点をマークするなど、コートにいた選手たちが故障者の穴を見事に埋めた。

 ラプターズは序盤でリズムをつかみながら第3Qは5分40秒間にわたって無得点。この間に一気に13点のリードを許す結果となった。カワイ・レナード(27)は16本のフリースローをすべて成功させて34得点をたたき出したが、ともに球宴に出場したガードのカイル・ラウリー(33)は13得点をマークしたものの、第4Qの残り3分52秒に6反則目を犯して退場。残り26・9秒にダニー・グリーン(31)が3本目の3点シュートを決めて2点差に追い詰めたが、21―34と苦しんだ第3Qの“失速”が最後に響いた。

 第3戦と第4戦は場所をウォリアーズの地元オークランドに移して5日と7日(日本時間6日、8日)に行われるが、ウォリアーズのトンプソンの出場は微妙。ここまでまだ出ていないケビン・デュラント(30)が復帰する可能性が大きいが、ウォリアーズは戦力的な不安を抱えながらのホームゲームとなりそうだ。

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